コンテンツ文化研究会院内集会レポート

さて、2月24日はコンテンツ文化研究会の主催する院内集会に行ってきました。

いったん新宿、都庁の前に向かいました。

というのも、ディストピアTOKYOが主催する、ネットカフェ規制条例に反対する

抗議活動を見に行くためです。


ビラを受け取った上で、抗議活動の参加者に話しかけ、

青少年条例にも反対してほしいと伝え、答申のコピーなどの資料*1を託して、

抗議活動の場を後にしました。


さて、新宿から丸ノ内線で永田町に移動します。

国会議事堂前駅で降りて地上に出ると、小沢一郎氏を揶揄する「黄金虫」の替え歌が聞こえました。

どうもこのスピーカーから流れていたみたいです。

議員会館の方に歩いてみると、

集会の会場となる、衆議院第二議員会館の前で外国人参政権に反対する抗議活動が行なわれていました。

のぼりに「草莽崛起」と書かれていたことですし、チャンネル桜の関係者による活動でしょう。

チャンネル桜のページでも告知されていましたし。

試しにビラを受け取ってみたら、外国人参政権に反対する内容のほかに、

輿石東氏、千葉景子氏を批判するものや「国民が知らない反日の実態」のサイトの宣伝ビラなどがありました。

「※このチラシは、一切の企業・政治団体・宗教等とは関係のない個人が作成、配布しているものです。」

なんて、絶対ウソだろ!?と言いたくなりました。


なお、外国人参政権とは別に、1人、辺野古基地移転問題などに関して抗議の座り込みをしている人を見かけました。


集会の模様に関しては、TwitterでのツイートをTogetterで一通りまとめてみましたので、ご覧下さい。

slpolient版コンテンツ文化研究会集会リスト

http://togetter.com/li/6944


保坂展人前議員も出席してブログに記事を書いていたので、紹介しておきます。

ちなみに、本人が話するまで保坂氏がいたことに気づきませんでした…

冷静な「児童ポルノ禁止法の改正論議」を求める院内集会

http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/743f3d674569142758da683dc4f2b16e

児童ポルノ禁止法改正案」と「冷静の議論」の行方は

http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/6d54a411e17f2a69a0997361e10d7b84

あと、id:baisemoiさん(@knkz2009)も出席し、レポートを書いてたので紹介します。

2月24日・永田町

http://blog.livedoor.jp/baisemoi_bullet/archives/65307115.html


概要は、渋井哲也氏(@shibutetu)がTwitterで随時書き込んでいたとおりですね。

というわけで、先ほどのTogetterをご参照ください。

私のまとめは渋井氏が書き込んでいないことを中心にしたいと思います。

基本的に感想のみです。


現職議員の参加者は7人。橋本勉議員、本多平直議員、松浦大悟議員、

松岡広隆議員、宮崎岳志議員、山花郁夫議員、森山議員((森山議員だけフルネームを失念してしまいました… 大変失礼いたしました。))

秘書の代理出席も含めると、10人いたそうです。

その中でも、松浦大悟参議院議員は自身のサイトで報告をしていたので紹介しておきます。

冷静な児童ポルノ禁止法の改正論議を求める院内集会

http://dai5-r.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-40e2.html

他には、渋井哲也氏、保坂展人氏、昼間たかし氏が参加していました。

AMIの参加者や同人関係者もいたそうです。

名簿が少し見えたのですが、都議会議員の関係者(本人ではない)もいたようですし、

「マンガ論争勃発」を昼間氏と共著している永山薫氏も申し込みはしたようですが

出席できなかったそうです。

参加者は60〜70人ほど。というのが私のざっとみたところの印象です。



さて、感想ですが、登壇者の皆さんは非常によく問題点を語っていたと思います。

田島泰彦氏は、人権侵害救済法案や情報漏洩対策チーム*2

引き合いに出して、民主党のメディア規制について問題提起していましたので、

同じことを何とかして自民党の人間に説明して、児童ポルノ法について

慎重派に回ってもらうことはできないかと考えました。


森川嘉一郎氏の話というのは、話としては非常に面白いと思いました。

コミックマーケットならまだしも、議員会館の集会の場で、

成人向け同人誌に言及されるとは思いませんでしたから…(汗)

あと、吾妻ひでお氏に言及されるとは、なかなか面白いと思いました…


森川氏がおっしゃる通り、「健全なマンガ」と「不健全なマンガ」が分断されているというのは

神話に過ぎない話だと思いますが、私は、森川氏の話は規制に反対する根拠としては

ちょっと弱いのではないかと思いましたが…


杉浦ひとみ氏は、前回の国会の審議で一場順子氏が紹介していた「司法面接」について、

自身の経験をもとに説明し、性的搾取にあった被害児童の救済を訴えていました。


中川譲氏は、すでにブロッキングが行なわれている海外の諸国が、

非常に強い単純所持規制を敷いていること、ユーザー(顧客)の保護を名目にしていることを挙げ、

ブロッキング対象の9割以上が児童ポルノとは関係ないものであることを指摘し、

ブロッキングの不透明性について批判しました。


日本テレビの記者と昼間たかし氏が質問して、出席した国会議員と保坂展人氏の紹介があって終了しました。

時間制約の関係で、質疑応答は2人のみでした。私も質問したかったのですが、

その質問者がテレビ局の記者とサブカルチャー系ジャーナリストだったら、

やむを得ないのではないかと私は思いました。

なお、出席した議員は非公式協議の様子について全く知らなかったそうです。


今後は、東京都の条例について取り上げる予定だそうです。



議員会館での集会って、シュプレヒコールを唱和したりするものかと思っていましたが、

そういうものはありませんでした。

本番中、会場が静かだったのも意外に思いました。「そうだ、そうだ!!」とか、

そういった声が入ることもなかったですね…


あと、都条例の件で署名を集めたりするのではないかと思いましたが、

そういった署名活動は一切行われませんでした。

せっかくだから、するべきだと思いますがね…


保坂展人氏と挨拶したいと思いましたが、最後に一通り話した後

会場を足早に後にしたため、話しかけることすらできませんでした…


始まる前に表に出ていた、外国人参政権に対する抗議活動をしていた人々にも、

児童ポルノ法改悪も、『日本解体法案』だ!!」と言いたかったです。

チャンネル桜に近しい人が食いつきそうなネタもいくつか持っていますし、

「朝敵 小沢一郎を政界から追放!」というのでしたら、

天皇、皇族を中傷する発言を行なっているAPP研についても糾弾してほしいと思いました。


はっきり言って、

こっちの方が問題は外国人参政権なんかよりも深刻なんですよ!!

外国人参政権は著名な保守論客が多数反対していますし、

産経新聞などの保守系メディアが盛んに報道していますから。


それに対し、表現規制問題はマスコミでろくに取り上げられません!!

外国人参政権の問題点が報道されないだと!?

報道されてるじゃないか!?」と言いたいぐらいです。


外国人参政権は散々保守系メディアで問題視されているのに、

児童ポルノ」という言葉にみんな思考停止してしまって

マスコミも政治家も誰も問題視しないではないですか!?

これは、田島氏や中川氏、保坂氏も言及していたことですよ!!



他には、小沢事件を巡って検察の姿勢を批判している人にも、

この問題点を知っていただきたい。きっと反対してくれるでしょうから。

というわけで、岩上安身氏(@iwakamiyasumi)にTwitterで質問しましたが、

あいにく回答をいただけておりません…



草莽崛起すべきは、外国人参政権反対派ではなく、

むしろ表現規制反対派なのではないかと思いました。

*1:といってもネットで拾ったものばかりですが…

*2:小沢事件をめぐり、検察のリーク報道を牽制するために作られたチーム