「創」1月号に表現規制問題の記事が載る!!

一応私もパブリックコメントを送りました。

書きたいこと全てを十分に書くことはできませんでしたが、

単純所持規制と表現規制に対する反対の意向は伝えることができたと思います。


さて、2ちゃんねるの書き込みがきっかけで、表現規制についての比較的大きな記事が

「創」という雑誌の最新号になっていることを知りました。


創 (つくる) 2010年 01月号 [雑誌]

創 (つくる) 2010年 01月号 [雑誌]


月刊誌「創」は、左派系のマスコミ情報誌で言論の自由表現の自由に関する話題も多く

有害コミック問題の時には特集記事を組んでいました。

宮崎勤らの手記を掲載したことでも知られています。


記事の作者は「インディペンデント」の記者、長岡義幸氏。タイトルは、

児ポ法、青少年条例など、性表現規制強化の動き」です。

掲載されているのは114ページから121ページにかけてです。


こういう記事が載っている雑誌の売り上げに貢献するために、

是非、お近くの書店で「創」1月号をを買って読んでください!!



とりあえず、概要を紹介しておきます。

買ってもらうために、
詳細については最小限にとどめたいと思います。

概要

まず、今までの児童ポルノ法改定問題の経緯について述べたのち、

自公の改定案の内容と東京都青少年問題協議会の答申素案に言及しています。


次に、6月26日に行われた国会での論戦での、枝野幸男氏、保坂展人氏、葉梨康弘氏らの

やり取りについて取り上げています。

さらに、11月17日の読売新聞の報道など水面下の動きについて書かれています。

その中で、

この「合意」を受けて、社民党国会対策委員会には、自民党法務部会副部会長の山口俊一議員が「残っているのは社民党だけだ。賛成せよ」と申し入れ。

「創」2010年1月号 117ページ より

と記述があることから、保坂氏のブログの記事にあった、

また、今日は自民党のベテラン議員が社民党を訪れて、「あとは社民党が賛成すれば、すぐに成立する状況だ。社民党の回答待ちになっているので賛成を早く決めてほしい」と幹事長に要請したという情報も入ってきた。

http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/9569a418e9fe92a7e2ca439d5c4688e7

の人物が山口俊一氏であることはほぼ間違いないでしょう。


続いて、保坂展人氏が法案提出の動きの背景および、

児童ポルノ法の問題点について語りました。

来年の通常国会では、マスコミも議論に参加して議論を深めるべきだ

とまとめてあります。


続いて、東京都青少年問題協議会に話題は移ります。

議事録中の、前田雅英氏の「脅迫メール」発言や大葉ナナコ氏の「認知障害」発言などの

トンデモ発言」が取り上げられたのち、専門部会が非公開になった理由について、

副会長の加藤諦三氏の発言によるものだと記しています。

非公開にした理由は、2004年の専門部会で傍聴者が議事を妨害したからとのことですが、

記事を書いた長岡氏もその現場に居合わせており、彼によると、

傍聴者の一人が抗議のジェスチャーをしたのを加藤氏がとがめ、退席させたそうです。


11月24日の拡大専門部会は、都議会議員や行政関係者も加え、公開で行われ、

「密室」でまとめられた答申の素案の説明と意見交換が行われたそうです。

素案の内容は、もう皆さんある程度ご存じだと思いますので省略します。

一応、答申素案のリンクを貼っておきます。

http://www.metro.tokyo.jp/INET/BOSHU/2009/11/DATA/22jbq201.pdf


議論では、関口太一都議が単純所持規制による捜査権の乱用や冤罪の問題点を指摘し、

出席しなかった民主党都議二人も文書で同様の意見表明を行なったそうです。


青少年問題協議会委員名簿に掲載されている都議会議員は、

山下太郎氏、松下玲子氏、関口太一氏、村上英子氏、高橋信博氏、伊藤興一氏の6人。

うち、民主党の議員は山下氏、松下氏、関口氏の3人ですので、

おそらく、書面で意見表明を行なった都議2人は山下氏、松下氏の可能性があります。

あるいは、委員ではありませんが、コンテンツ文化研究会とともに、

要望書を提出した西沢圭太氏と浅野克彦氏の2人という可能性もあります。


結局、当初の素案から一部の字句修正を行い、パブリックコメントに付し、

12月17日に最終的な確定作業を行い、来年1月の総会で都知事に答申を手渡すとのこと。

その答申を受け取った後、青少年条例の改定案を策定、都議会に諮るとのことです。


おそらく、12月17日に協議会で内容をほぼ確定させ、1月に正式な答申とする。

東京都議会の過去の開会状況(第17期)によれば、

都議会の第1回定例会は例年2〜3月。臨時会は議長選挙と副知事人事案の採択のみ。

それらを総合的にまとめると、条例案がまとまり提出されるのは早ければ2月ごろ

ということになるのでしょうか。


つまり、

まだ条例反対の戦いは始まったばかりです!!

まだ、あきらめてはいけません!!

力を合わせて、条例改定を阻止しましょう!!


みんなでやろうぜ!!

(まあ、谷垣禎一氏は規制推進派ですが… その皮肉の意味も含めて使わせていただきます。)




拡大専門部会の終了後の記者レクで、問題視されている出版物が掲示されました。

うち、ジュニアアイドル誌が2部、ゲームが1本、「児童を性の対象にするマンガ」が

6部、「ラブコミック」が2部。以上が具体的な名前を挙げられています。


「児童を性の対象にするマンガ」のうち、5部は、題名あるいは出版社から察するに、

成人向けであることは確かなようです。

さすがに成人向けもののタイトルを出す気には私はなれません…

id:killtheassholeさんの記事に、載っているので、ご覧下さい…


「ラブコミック」として槍玉に挙げられているのは、『レンアイ至上主義』と

『僕は妹に恋をする』の2つのようです。


これらのうち、不健全図書に指定されているものは「児童を性の対象にするマンガ」

のうちの1部だけだという。


最後に、創作物規制は青少年に対する販売規制を踏み越え、憲法違反の

内容規制・出版規制のおそれがあると指摘。

「機能的治安立法」の概念を取り上げ、巻き返しが必要だと締めくくっています。


皆さんも是非、買ってお読みになってください!!