久しぶりの記事は、2012年末の選挙について

長文を書くほどのことが思い浮かばなかったり気力がなかったり、疲れ気味な状態が続いたり、

官邸前の反原発デモの最盛期に取り上げようと思いつつ、結局ここで取り上げなかったりと、

ここ1年4か月放置していましたが、とりあえず思ったことを書きます。

たぶん、このブログはどうなるか分かりません。一応消さずに残しておきたいと思っていますが。


前に比べれば長文を書く気もなくなりました… Twitterで充分です…

Twitterの方が多くの人に見られやすいですし、他の人と話もできます。

まとめもTogetterがあるので、複数のツイートを整理してまとめられるので、

いちいちこっちに引用してくる必要はそれほどありません。


というわけで、今回の総選挙について話します。

具体的な政策については敢えて書きません。



「就任したころが支持率のピークで、政局の混乱、発言のブレ、失言やスキャンダルなどなどの理由で、

後になっていくにつれて支持率がガクンと下がって落ちるところまで落ちてしまう」というのは、

今の所、小泉政権が終わって以降の内閣、

安倍、福田、麻生、鳩山、菅、野田と全てに当てはまる法則となっています。

そして、今後の政権も同じように最初は持ち上げられた挙句、マスコミにボロクソに叩かれて支持率低迷…

という構図は当分続いていきそうな予感がします。


野田政権も消費増税などに対する反発で大量の離党者を出し、消費増税を含む社会保障と税の一体化についての

与野党協議の過程で、「近いうちに信を問う」と言ったことで後々追い込まれていくこととなりました。


「嘘つき」だとか「決められない政治」とか関係なく、誰が総理の座にいても同じだったでしょう。

こんな状態なものだから、当然支持率がガタ落ちな状況で総選挙になり、民主党は大惨敗確実な情勢。

大物議員も続々落選しそうな情勢となってしまっています。



一方、一時は民主党を上回るどころか、自民党に肉薄するとも言われた日本維新の会は、

橋下徹大阪市長が国会議員を迎えて国政進出を果たした時には既にピークを過ぎ、

都知事を辞任し、国政復帰を表明した石原慎太郎氏がたちあがれ日本を改名した太陽の党と合流し、

石原慎太郎氏を代表に据えて選挙を戦うことになりましたが、石原・橋下の二頭体制による混乱などもあり、

比例では民主党に迫るとも言われているが、小選挙区では橋下氏の本拠地、大阪でも苦戦気味とのこと。他は壊滅的。

優位なのは大阪を除いては、平沼赳夫氏と園田博之氏という有様。



その石原慎太郎氏が都知事を辞任したことによる都知事選も同時に行われています。

副知事の猪瀬直樹氏や、日弁連前会長の宇都宮健児氏、前神奈川県知事の松沢成文氏らが出ています。


公職選挙法に抵触しないように候補者名前が伏せられていますが、誰の事かバレバレのビラやポスターを見かけます。

私もその候補者に入れようと思っていますが、考えたなと思います。結構あざといやり方ですが…


国政の話に戻しましょう。民主党はダメ、維新の会もダメ、…と考えた人が

消去法で自民党に投票という、小泉選挙の時の盛り上がりがないままに自民党の圧勝という情勢です。

そもそも2005年の自民党も、2009年の民主党も勝ちすぎだった。

2005年の選挙の時に自民党の圧勝に非常に不安を感じましたし、2009年の民主党の圧勝の時も、

今後の事までは予想はできませんでしたが、圧勝はまずいのではないかと思った次第です。


谷垣前総裁が出馬断念に追い込まれた総裁選で、安倍晋三氏が自民党総裁の座に返り咲いています。

これもある意味、石破茂氏が総裁に選ばれるのことを望まない派閥の論理で消去法的に選ばれたということになるでしょうか。

なお安倍総裁については、タカ派的な主張以上に、前回の「政権投げ出し」の方が私にとっては悪印象です。

具体的な政策については上記のとおり敢えて書きません。問題がいくつもある代物なのですが…*1


単なる自民党の勝利以上に、小選挙区制の歪みにやるせなさを感じます。

完全小選挙区制のアメリカやイギリスでも選挙のたびにそんなに極端な結果は出ないというのに…

2003年までの3回では極端な差が出なかったのに対し、2005年以降は極端な結果が出るのは、

国民性の影響なのでしょうか・・・

そもそも、前回民主党が勝ちすぎていなければ消費増税法案を通すことは不可能だったと思いますし。



無罪が確定して、足かせから解放された小沢一郎氏が嘉田由紀子滋賀県知事を代表に担いで、

亀井静香氏や減税日本の国会議員らを合流させて結成した日本未来の党は、

皮肉なことにある意味民主党以上に悲惨なことになりそうです…

もしかして小沢氏は戦略を間違えてしまったのでは!?と思った次第です。

自民党幹事長時代から「選挙に強い」として名を馳せた小沢氏ですから、

小沢信者ではない私でさえ「民主・自民の支持基盤を地道に切り崩し、意外と善戦するに違いない」

民主党と合併する前の自由党ぐらいの議席は取るのではないか」と思っていましたが…



自民党には入れたくない、民主党はダメダメ、維新の会に入れるぐらいなら自民の方がまだマシなほど、

共産党小選挙区で勝ち目がない、保坂展人氏が出ない社民党に投票する価値は見受けられない、

と積極的に入れたいと思う政党がないのが実態です。

私は、自分の選挙区の候補者を消去法ながら選びました。自民以外で当選可能性が高いと判断した候補者です。

しかし、問題は比例。いったいどこに入れればいいのか、究極の選択を迫られます。

自民党を勝たせたくないのであれば、戦略投票をするしかない。

自分に最も合った候補者の当選可能性が限りなくゼロに近いなら、より当選可能性が高い候補者に入れざるを得まい。

(余談だが、産経新聞の記事にも自民党議員の支援者が

比例は他の党に入れた人の話がある。)

最後の最後まで熟慮を重ねることにしましょうかね…

*1:どこの政党にも問題がいくつもあることは言う までもないが… 具体的内容については私のはてブにヒントがあります。