青少年条例改定案の概要が出る

東京都の条例案の概要が出てきたので、紹介しておきます。

東京都青少年の健全な育成に関する条例(一部改正) 青少年・治安対策本部

  • 【概要】

 青少年の健全な育成を図るため、児童ポルノの根絶及び青少年をみだりに性的対象とする図書類を青少年に閲覧等させないための措置に係る都・事業者・都民の責務等を規定するとともに、青少年のインターネット利用環境の整備に関する規定を改める。


(例)


児童ポルノの根絶等に係る責務を規定するほか、青少年をみだりに性的対象とする漫画等のうち著しく悪質な内容のものを、青少年への販売等を規制する「不健全図書」の指定対象に追加する。
都が青少年の所持に適した携帯電話を推奨することに関する規定を設ける。
保護者による携帯電話のフィルタリング解除の厳格化に関する規定を設ける。


  • 【施行期日】

平成22年10月1日 外

http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2010/02/20k2h102.htm

いよいよですね。

基本的には、東京都青少年問題協議会の答申素案に沿った内容になっているようです。


児童ポルノの根絶等に係る責務」というのは、答申にある通り、「児童ポルノを始め、

児童をみだりに性的対象として取り扱う風潮の追放・根絶に向けた機運の醸成と環境の整備に努めるべきである。」

ということを指しているのでしょうか…


さて、この件についてはいよいよ本格的に動くべき時が来たようですね。

不健全図書は、簡単にいえば18歳未満に売らないという制度なのですが、

出版業界の自主規制ルールとして「東京都の不健全図書(有害図書)として連続3回、もしくは1年間に5回以上指定された出版物(雑誌)は、特別な注文等がない限り取次業者では扱わない」というルールが定められており、そのためこのルールに該当した出版物は事実上一般書店での販売が困難となる。その場合出版社は成人向けに限定した形でアダルトグッズショップや直接販売などの通販・チャンネルで販売を継続するか、もしくは廃刊・絶版するかの選択を余儀なくされることが多い。


また大手コンビニチェーンや書店の中には「前記の取次停止ルールに該当する出版物を発行している出版社の出版物は、有害図書指定されていない他の出版物も含めて一切取り扱わない」という方針を示しているところもあり、そのためコンビニ販売が主力となる雑誌類を抱えている出版社の中には、万が一の事態に備えて成人向け雑誌・書籍部門を別会社として本体から切り離す動きも見られる(例:毎日コミュニケーションズMCプレス。また白夜書房のアダルト雑誌部門がコアマガジンに移管されたのもこの動きに関係していると見られる)。


有害図書に指定された書籍(「完全自殺マニュアル」(鶴見済)など)は、大手や一部の書店で販売されていない。大手書店では有害図書を販売することによるイメージダウンを懸念した結果である。また小さな書店の場合では区別陳列のスペース確保と、年齢認証などの煩雑さなどから取り扱わない場合も多くあり事実上の発売禁止措置、禁書指定に近い。

wikipedia:有害図書

となっていることから、実質的に規制と変わらないんですよね…


さて、条例改正案は22日に都議会総務委員会で提案されるようです。

これを担当する総務委員会に所属する議員は、

委員長 小磯善彦(公)
副委員長 田中たけし(自) 伊藤まさき(民)
理事 大松あきら(公) 古館和憲(共) 山口拓(民)
委員 西崎光子(ネ) 小林健二(公) 小山くにひこ(民)
淺野克彦(民) 神野吉弘(民) 鈴木勝博(民)
吉原修(自) 田島和明(自) 川井しげお(自)

(敬称略)

http://www.gikai.metro.tokyo.jp/membership/standing_committees.html

以上の15人です参考にしましょう。


さて、24日に行なわれる院内集会について、

コンテンツ文化研究会から返事が来たので、行くことにします。


その24日には、こんな活動もあるそうです。

「ネットカフェ規制に反対!」2月24日(水)都庁前集合!



さっそくやっちゃいます!!


「ネットカフェ規制に反対!」都庁前行動
 呼びかけ:東京都安全・安心まちづくり条例改悪に反対する共同声明


 にちじ:2月24日(水)11:30〜12:30 ※ 都議会開会日です
 ばしょ:東京都庁 議会棟前


ネットカフェ規制に反対しよう!


●またもや前田雅英首都大教授と有識者懇談会
 昨年11月の「有識者懇談会報告書」をもとに、警視庁がネットカフェ規制条例を2月都議会に提案しようとしている。身分証の提示を求め、詳細な利用記録を保存させる。あわせて営業についての公安委員会への届け出制により、業界を警察の強力な指導・管理下に置くこととなる。


●ハイテク犯罪を防止?
 最大の目的は「ハイテク犯罪の防止」だという。しかし、半年間で1店当たり1件の犯罪をとらえて、一方的に「犯罪の温床」と決めつけ、「犯罪防止のためなら何でもやれる」社会を私たちは望まない。


●排除は認めない!! 情宣行動に参加を!!
 私たちは安全・安心まちづくり条例改悪に反対してきた立場から、自由な利用に対する警察の規制に反対する。野宿者や派遣切りにあった人たち、自由な利用を求める人たち、の排除は認められない。

http://street.chikadaigaku.net/town/%e3%80%8c%e3%83%8d%e3%83%83%e3%83%88%e3%82%ab%e3%83%95%e3%82%a7%e8%a6%8f%e5%88%b6%e3%81%ab%e5%8f%8d%e5%af%be%ef%bc%81%e3%80%8d%ef%bc%92%e6%9c%8824%e6%97%a5%ef%bc%88%e6%b0%b4%ef%bc%89%e9%83%bd%e5%ba%81/

午前中なら見に行けますね。コンテンツ文化研究会の集会が始まるのは

12時45分からだそうですので。

情宣には、「情報収集と内外への宣伝」という意味があるので、

都庁前でネットカフェ条例に対する抗議活動している人に、

青少年健全育成条例改定の問題点について伝えようと思っています。

そして、是非ともデモをやるよう提案してみたいと思います!!

デモをやるのであれば、スケジュールが合えば参加したいと思います!!