国籍法改定案成立

国籍法改正案:成立 待ち続けた「日本人」、子に救済の道 「偽装認知」の懸念も - 毎日jp

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20081205dde041010011000c.html

改正国籍法成立、未婚でも子は日本籍

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kyousei_news/20081205-OYT8T00452.htm

今日、国籍法改定案が成立しました。保守派を中心に、(一部リベラル派も含む)

偽装認知などによる不正な国籍取得や、人身売買、児童買春などが横行するとして、

大きな反対運動が展開されました。


簡単に今までの動向を要約と、

 法務省は6月の最高裁判決直後、改正作業に着手した。だが、ブローカーらが日本人の「認知屋」を紹介し金を受け取るなどの偽装認知も懸念され、先月に入って、与野党に市民団体などから反対や不安の声が寄せられるようになった。

 このため、自民党有志議員らも慎重な審議を衆院法務委に申し入れた。森英介法相は11月18日の記者会見で「性善説に確かに立っている」と発言。法務省は偽装認知について慎重に審査する方針だ。

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20081205dde041010011000c.html

上記の記事の引用どおりになるのではないでしょうか。


また、ネットを見ると、「日本が乗っ取られる!!」 とか、

「誰でも日本人になれてしまう!!」など大袈裟に騒ぎ立てられています。


私は、「国籍法改悪で日本が乗っ取られる!!」ということはまずあり得ないと思いますし、

国籍法改正と参政権問題を計算する - 妄想科學日報

http://d.hatena.ne.jp/DocSeri/20081203/1228288400

の記事にもありますように、もし反日勢力が日本を乗っ取るのであれば、国籍法を利用するのではなく

日本の政治家を抱き込む工作をした方がはるかに手っ取り早いのです。

バカですか、あなたたちの考える反日勢力は? 

なんで反日勢力はこんなに時間と金がかかることをやらなきゃならないんだ!!

ロビイングという考えはないのでしょうか?


私は、てっきり反日勢力は非常に狡猾な連中だとばかり思っていたのですが…



というわけで、抗議もなくすんなりと全会一致で通るわけがなく、

 採決では国民新党新党日本田中康夫代表など9人が反対し、自民党有村治子衛藤晟一両氏、同党出身の山東副議長(無所属)の3人が棄権した。

 これまで国籍法は国籍の取得に出生時に父母が結婚していることを要件としており、未婚の日本人男性と外国人女性の間に子どもができた場合については、出生前に父親が認知すれば日本国籍の取得を認めている。改正により父母の結婚の有無にかかわらず、父親が認知すれば日本国籍が得られることになり、出生後に父親が認知した場合でも国籍取得が認められる。

 ただ、外国に住む女性は子どもの国籍取得によって自らも在留資格を得られやすくなることから外国人女性が、父親とは別の日本人男性に虚偽の認知を依頼する偽装認知が増加する懸念がある。このため虚偽の届け出には、1年以下の懲役か20万円以下の罰金を科すことも盛り込まれた。

 参院法務委員会は法案可決に際し、偽装認知防止策として、〈1〉施行状況を半年ごとに国会に報告する〈2〉DNA鑑定導入の必要性を検討する――ことなどを求める付帯決議が行われた。

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kyousei_news/20081205-OYT8T00452.htm

反対し欠席する議員も何人か出ていたようです。


まあ、私としては今後の動向を見守ることにします。

私も反対派とはいかないまでも、慎重な議論を要求している立場でしたから、

本当はもう少し衆議院で審議すればよかったのではないかと思っています。


偽装認知に対する懸念が広まったため、偽装認知の防止策も取られているようですし、*1

父母の出入国記録の調査など、審査の強化も行われるとの事ですから、

さほど心配するには及ばないと思います。


この改定案により新たに日本国籍が取得できる外国人は年間600〜700人とのことです。

だとすれば、極端に増えれば誰だってあからさまにおかしいと思うわけです。

「誰でも日本人になれる!!」なんて被害妄想だと分かります。

日本が乗っ取られるということはないにせよ、国籍の不正取得に対する監視の目を光らせておくに

越したことはないと思いますので、法務省には厳重な確認をしていただきたいところです。

*1:もっとも、現行法でも偽装認知の可能性があることは否定できない。実際にどれだけ行われているのか私は寡聞にして知りませんが…