在特会が表現規制問題に関わってくるのは時間の問題か!?
以前、在特会が児童ポルノ法改定に反対する発言を行なったことを紹介しました。
外国人参政権に賛成する自民党の市川市議を除名するよう要求する抗議活動なのですが、
この動画の6:40〜8:10辺りで児童ポルノ法についても言及されています。
桜井誠氏は演説の中で以下のように発言しています。
しかもですね、外国人参政権から少し離れますけど、児童ポルノ改正案を自民党がまた出したのを皆さん知ってるでしょ!?
なぜ、児ポ法改正案に我々が反対するのか、それ表現規制だからですよ!!*1
悪用したらですね、いくらでも悪用できる。
児童ポルノをですね、単純所持しただけで逮捕すると行ってるんだから、
我々の敵対者、敵対者に対してポンと児童ポルノを渡して、警察にそれを密告すれば逮捕する事態になる。
いいですか、それ、社会主義がやってきたことでしょ!! あのソ連やらシナやら、ああいうところがやってきた密告社会、これを作ろうとしてるんですよ!!
だから反対してるんです!!
日本はね、世界で見ても児童ポルノ、児童性犯罪というものに関してはですね、
最も厳しく取り締まりが行なわれているんですよ!!
児童ポルノが氾濫しているなどというのは、あるいは児童に対する性犯罪が氾濫しているというのは、
真っ赤なウソですよ、これ!!
これはね、警察庁が発表している統計資料を見て下さい!!
世界中のどこよりも、日本は児童に対する性犯罪が低いんですよ!!
そうでありながら、この自民党、民主党もそうですけれども、敢えて児童ポルノ禁止法改正案を出そうとしている。
いや、実際に出しているわけですけど、
これはね、我が国のですね、国民の権利を次々と奪い、そして、いずれは人権擁護法案につなげる、その道筋をつけてるんですよ!!
外国人参政権の時と全く同じでしょ!?
これの関連動画を見ると、ここぞとばかりに自民党に対する怒りをぶちまけていて、
決して在特会のような「行動する保守」が自民党の「売国」を無視していないことが分かります。
在特会が表現規制問題に関与してくる理由
事実、日本を護る市民の会が日本ユニセフ協会に対する抗議活動*2をしていますし、
児童ポルノ法改定に反対する街宣活動を行なっている人もいます。
この人のように、「アグネス・チャンは反日シナ人」と街宣活動している人は他にもいます。
「在日特権を許さない市民の会」とはいうものの、彼らが関わってくる問題は、
在日韓国・朝鮮人に関わる問題ばかりではありません。
カルデロン一家の時もそうだったように、特定アジアがらみに限ったわけでもありません。
在特会は白人文化にも容赦しない
もちろん、欧米などの白人文化圏にも容赦しません。
在特会らは反捕鯨団体、シーシェパードに対しても抗議活動を行いました。
この様子は桜井誠氏のブログでも紹介されており、この抗議活動で使われた横断幕には、
次のように書かれています。
先述のとおり、クジラは食用だけではなく文楽とも密接な関わりがあり、鯨が捕獲できなければ遠からず文楽の灯も消えることになります。1000年に渡って続いてきたクジラ文化が日本から消える日が近づいているのです。それも、欧米白人による徹底的な日本への文化差別によってです。これにあがらうことなくただ黙って受け入れる人もいるでしょうが、行動する保守運動は欧米白人の理不尽な要求で日本文化の灯りを消すことを是としません。
http://ameblo.jp/doronpa01/entry-10454375027.html
と、文化差別から日本文化を守るという立場から、シーシェパードに対して抗議しているわけです。
少なくとも私は、欧米の漫画が槍玉にあがったという話を寡聞にして知りません!!
ですから「文化差別」という点でも、在特会が食いついてくる可能性があるのです。
今後、間違いなく「民主党が悪い」という方向性になる
児童ポルノ排除対策ワーキングチームの会合にアグネス・チャン氏が呼ばれていること、
ワーキングチームの構成員が規制推進派寄りと目されていることを考えれば、
今後の動向によっては、
明らかに「民主党が悪い」という方向になるでしょう。
児童ポルノ問題以外にも、こんなものもあります。
政府、ネット上の海賊版対策強化
政府はインターネット上での映画や音楽などの海賊版の取り締まり強化に乗り出す。ネット接続サービス事業者(プロバイダー)に海賊版を自動検出する技術の導入を義務付けることや、違法ダウンロードを繰り返す利用者との接続を強制的に切断する仕組みを検討する。海賊版の利用に歯止めをかけ、制作者の著作権を保護して収益を得られるように支援する。
政府は知的財産戦略本部(本部長・鳩山由紀夫首相)に作業部会を設置し、3月までに中間報告をまとめる。6月に策定を見込む成長戦略や知的財産推進計画に盛り込みたい考えだ。
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=ASFS0503U%2010022010
「違法ダウンロードを繰り返す利用者との接続を強制的に切断する仕組みを検討する。」
とのことですが、これはネット検閲につながりかねないことですよね!?
自民党がネット検閲につながるようなことを*3していないのに、
民主党政権になって行なわれようとしている。
これは、明らかに「民主党が悪い」という方向になりますよ!!
「民主党が悪い」となれば、在特会のような団体が、反表現規制、反ネット規制で
動きやすくなるのではないでしょうか!?
そして、何よりも、在特会にとって、インターネットは
自分たちの主張を伝えるための武器です!!
よって、自分たちの活動基盤が奪われかねないネット検閲には
強く反発するはずです!!
動くことになると思われる理由です。
表現規制は排外主義と親和性が高い
小見出し通り、規制推進派、反対派を問わず、
表現規制問題は排外主義と親和性が高いものです。
推進派が排外主義的なのは、東京都青少年問題協議会における
火を見るより明らかではないでしょうか!?
明らかにヘイトスピーチですよ!!
次は、規制反対派と排外主義の親和性について考察します。
まず、規制推進派が外圧を利用しているのは紛れもない事実です!!
イクオリティ・ナウの性暴力ゲーム問題や、国連女性差別撤廃委員会なんかの例を見れば、
火を見るより明らかではないでしょうか!?
シーファー前駐日アメリカ大使が単純所持規制を要請したという話はご存知ですよね!?
規制推進派の背後は、外国勢力がいることが明らかになっています。
これでは、規制反対派が排外主義的になるのは
無理もない話だと思いますよ!!
しかし、表現規制反対派の中には、外国人参政権反対派が少なくありません。
りず(@samarouriz)さんらも外国人参政権には反対です。
規制推進であることから反自民党の立ち位置にいる人でさえ、外国人参政権には反対です。
在特会は自民党本部での抗議活動で、自民党を「保守票欲しさに外国人参政権に反対しているにすぎない」
「国籍法改悪を推進したのは自民党」などと、発言したように、
決して自民党を妄信しているというわけではありません。
というわけで、今後在特会が児童ポルノ法改定問題を始めとする、
一連の表現規制、ネット規制問題に関与してくる可能性は高いと思います。
外国人参政権問題などでは、いずれ会員数が頭打ちになると思われます。
表現規制問題に取り組んでいる市民団体がほぼ皆無といっていい現状では、
在特会が反表現規制を訴えれば、会員数獲得に大きくつながっていくことになるでしょう。
そして、在特会の排外主義的な思想に少しずつ洗脳されていくんでしょうね…
私は、一抹の期待、および一抹の不安を感じます。
在特会が動くことで、反在特会側も動く
在特会に批判的な側は当然危機感を持ちます。
「児童の権利の保護に反対している」だけではなく「人種差別や民族差別も推進している」
という認識が広まるのではないかという懸念があるのは事実です。
先日、新宿で行われた、反在特会デモに参加した、id:baisemoi_bullet(@knkz2009)さんに、
@slpolient 反対派の声がこれ一色のイメージで見られかねないという危機感も感じますが、逆に、その危機感を「こちらもデモとかやらないか」みたいな所に繋げて行けるかもしれないとも思えました。
http://twitter.com/knkz2009/status/9157087944
と発言しました。
在特会が動けば、
反在特会の立場をとる人も動く可能性が高いと思われます。
もちろん、ネットユーザーの多くは、在特会に対する立ち位置に関係なく、
表現規制、ネット規制に反対する考えの持ち主は非常に多いわけです。
ネット界隈では、右翼から左翼まで表現規制に反対している。
在特会側も反在特会側も反対しているとなれば、ウヨサヨ一切関係なく、
右から見ても左から見ても問題点が非常に多いトンデモない法案だということを
知らしめることができるんじゃないでしょうか…
カウンター的に行動を起こすことにも期待しております。