児童ポルノ法改正の動きは忘れた頃にやってくる

仕事が忙しかったり、体調が悪かったり、ネタが思うようにまとまらなかったりで久しぶりの更新です。

不信任案は「茶番劇」で一転否決、コンピュータ監視法もあっさり通ってしまいましたが。そんな中こんな話題が。

児童ポルノ禁止法改正案、自・公が今国会提出へ


 自民、公明両党は、児童ポルノ画像などの氾濫を防ぐための「児童買春・児童ポルノ禁止法改正案」を議員立法で今国会に提出する方針を固めた。


 画像を個人が取得して保管する「単純所持」の禁止が柱だ。法案提出は、今国会の会期延長の動きに伴って急浮上したもので、民主党も法案協議に応じ、合意に至れば賛成する方向だ。

 同法は、児童ポルノの提供や提供目的での所持は禁止しているが、画像や写真を個人DVDの記録媒体に保存するなどの「単純所持」は禁じていない。主要8か国(G8)で禁じていないのは日本とロシアだけで、国際社会からも批判がある。

 自公両党は与党時代の2008年、通常国会に単純所持を禁止する改正案を提出。異論のあった野党時代の民主党も、09年の通常国会で修正協議に応じた。この時は、単純所持を禁止し、違反すれば1年以下の懲役か100万円以下の罰金を科す規定を設けることでほぼ合意したが、同年の衆院解散で廃案となった。09年秋の政権交代後は目立った協議がなかったが、今国会の会期延長の流れに伴って公明党が再協議を呼びかけ、自民党が同調した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110619-OYT1T00807.htm

久しぶりに大きな流れが出てきました。しかし、疑問が一つ。

あれ?自公は既に提出済みのはずでは!?と思いました。

衆法 第173回国会 5 児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律の一部を改正する法律案

http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/g17301005.htm

にあるように、既に2009年、政権交代から間もない間に提出されています。

別の動きでもあるのかと思っていれば、その記事が出た翌日に、推進派の集会があったそうです。

「子供たちを守れ!児童買春児童ポルノ禁止法改正に向けた緊急集会」の実況まとめ

出席者は、後藤啓二氏、宮本潤子氏、大森佐和氏(ECPAT運営委員)。

議員の出席者は、

自民 阿部俊子 小渕優子 河野太郎 塩崎恭久 野田聖子 平沢勝栄 山谷えり子
公明 大口義徳 富田茂之
民主 小宮山泰子 小宮山洋子
(敬称略)


民主党推進派の実務の中心は、小宮山は小宮山でも小宮山泰子氏の方が中心。

小宮山洋子氏が副大臣だからでしょうか。

詳細は、先ほどのリンクを見ていただくとして、

「ジュニアアイドルは3号ポルノではない」というのが意外でした。

私だって3号ポルノに該当するんじゃないかと思う代物はいくつもあると思っていますが。

何件か摘発されているのですから、検察か制作者側が最高裁まで粘って判例を出せばいいのにと思っているぐらいです。


さて、早くも翌日には民主党の法務部会が行なわれるとか。

あまりに急な動きです。

郵政造反組の動きについて、あるいは産経新聞による「日本解体法案」への動きの報道などで言われた

ステルス作戦が行なわれていたようです。