速報? 与党単純所持確定の様子
児童ポルノで与党改正案判明 趣味で持っても懲役刑
ついに、単純所持禁止が与党内で固まったようです。 (こう書いたのは2度目か?)
現行法で販売等が禁止されているようなものを趣味で持つことは
決して好ましいことではないと思いますが、
単純所持規制の問題点というのは、捜査機関による恣意的な拡大解釈や、
意図せず所持した場合、どのように故意か否かを立証するか、自分の子供が裸で水遊びしている写真でさえも
処罰の対象となるのではないかなど、いくつもあります。
と奥村徹弁護士はおっしゃっていますが、私が心配しているのはそこです。
BPOの青少年委員会が児童、特に男児の裸を写すことに対して注意喚起を行いましたが、
テレビの制作者はそのつもりがなくても、児童ポルノとして流用される可能性があるということのようです。
私は奥村弁護士とは異なり、内容を総合的に判断して成否を判断するとの立場を考えておりますが、
単純所持禁止は運用によってはテレビも摘発の対象となりかねません。
あと、この問題で個人的に引っ掛かる点を一つ。
もう、単純所持禁止が議論されて10年以上経つんですよ!
なぜ、指摘された問題点に対する具体的な解決策が提示できないんですか?
私は単純所持禁止に関しては、販売等が禁止されるものの定義よりぐっと狭め、
故意であることを客観的に立証できることを構成要件とするなど、
条件をうんと厳しくした上でなら容認することを考えています。
しかし、現状の議論では賛成できません!
さて、表現の自由にかかわる問題で一番気になるのは、次のこと。
今回の法改正では見送った児童ポルノを扱った漫画やアニメなどの規制についても、「今後の検討課題とするために、国が実際の性犯罪との関連性についての調査研究を積極的に進めるべきだ」との意見があり、改正案の付則に研究成果をまとめる期限を挿入することも次回会合で検討する。
これは、「次回こそは創作物規制をするぞ!」という牽制です!
「実際の性犯罪との関連性についての調査研究」といえども、
実際には「関連性がある」との結論に持っていくための出来ゲームとしか思えません!
皇室典範に関する有識者会議も、男系男子・万世一系護持派の意見を聞かずに
女系天皇容認に動き皇室典範を変えようとして、頓挫しましたが、*1
規制反対側には全くと言っていいほど発言力がないので、
反論の場はほとんど与えられない虞があります!
ゴリ押しがまかり通ってしまうのです。
ですから、附則には反対しなければなりません!
あと、もうひとつ個人的に一言・・・
成人向けの作者は自重してほしい!
さもなくば、規制派の格好の餌食になってしまうぞ!
表現の自由を守るには、一方的に権利を主張するだけでなく、
時と場合によっては自制することも必要なのです。
一方、民主党も独自の作業チームで法改正を検討しているが、単純所持の禁止は「適用範囲が広すぎて不正捜査を招く危険がある」(幹部)との慎重論が根強い。
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20080516025.html より
とあるように、民主党がまとまらずに、(あるいは単純所持反対に傾き)今国会への提出が
見送られる可能性があります。
あるいは、小沢一郎代表の決断次第で政局になる可能性もゼロではありません。
民主党の動きに注目しましょう。
民主党に知らしめておきましょう。
民主党を蛇蝎のごとく嫌っている人も、現実にねじれ国会になっているのですから
民主党の力を「表現の自由」を守るために使うことを検討してみてはいかがでしょうか?
そのためのアイデアが「表現規制反対は政権交代にプラスになる」というものです。
なお、この問題の所轄官庁は決まっていないそうです。
厚生労働省でも警察庁でもいいので、この際だから所轄官庁を定めるべきではないでしょうか?
表現の自由にかかわる問題だけに、くれぐれも慎重になってほしいものですが…
明日にもまた書こうと思います…
「子どもの安全」という錦の御旗のもとに、表現の自由が奪われることは
非常に懸念すべき事項だと思います。
そしてやがては、済し崩し的にほかの自由も次々奪われ、やがては日本は軍国主義国家に…
というのはサヨクの常套句(ちょっと言い方が悪いですが・・・)
とにかく、私たちは子どもたちを性的虐待や性的搾取の被害から救うために、
一刻も早く救済措置を取らなければなりません!
ただし、その方向があさっての方向を向いてしまっているのが最大の問題なのです!