規制推進派=○○を安直に判断するべからず
昨日の続きを簡単に。
きのう書かなかった部分について補足しますが、
与党内において、単純所持規制をより推進しているのは自民党より、むしろ公明党です。
公明新聞にも、
また、公明党が主張していた児童ポルノと性犯罪との因果関係を、調査・研究することや、インターネット利用者が児童ポルノサイトに接続できないようにするブロッキング技術の開発を附則に書き込むことについても、国の積極的な姿勢を示した表現にする。
と書いてあるぐらいなので、規制に関しては公明党のほうが積極的なようです。
なお、私はブロッキング技術の検討を盛り込むことには賛成です。
ただし、表現の自由を侵害するおそれがあるものには断固として反対します。
だからといって、「公明党=創価学会 つまり、創価学会が規制を推進しているのだ!」
という言説はあまりに単純化されたものだと思います。
公明党のせいにして切断操作すれば、創価学会を思う存分攻撃できて一石二鳥でしょうが、
その一方で、この問題の本筋を見失ってしまうのではないかと思います。
それが、以前申し上げた
というもののうちの一つだと考えております。
ちなみに同じく、表現の自由を侵害する恐れが指摘されている人権擁護法案の時は、
当初からあった「メディアの報道などの報道の自由、表現の自由が侵害される」という言説だけでなく、
「朝鮮総連や部落解放同盟などの団体などの批判が『人権侵害だ』と糾弾され、表現の自由が侵害される」
という言説が登場し、瞬く間に保守派、とりわけタカ派寄りの自民党議員から反対論が出て
いまだに成立する見通しは立っていないぐらいですから…*1
「朝鮮総連が単純所持禁止を悪用するおそれがある!」という言説を、
保守派の政治家が信じてくれるわけではないですからね・・・
*1:私は以前も申し上げた通り、反対派です