瀬戸弘幸氏、単純所持禁止に反対する!
維新政党・新風の瀬戸弘幸氏が自身のブログで単純所持禁止に反対しました。
瀬戸氏は、前掲のGIGAZINEの記事を引用した上で、
この問題では他人のパソコンに勝手に児童ポルノの写真をメールで送りつけ、警察に通報して誤認逮捕をさせるような嫌がらせ行為が起きる可能性を指摘する人がいました。
いくら何でも考え過ぎではと思っていましたが、現実にこのサイトを見ると勝手に保存するウィルスなどがあるということには驚きました。政府・与党や野党、そしてこれを推進する行政機構は、このような点について果たしてこれを想定しているのでしょうか。
正に問題はその点にあると思います。私自身はこの児童ポルノ法案が、即児童を性の対象者にするような性癖のある人達への防止には直接は結びつかないと思っています。
しかし、子供を持つ親などの気持ちを考えれば、そうすることによって少しでも安心出来るというのであれば、これは中々正面から反対を唱えることは難しいのが現実だろうと思ってきました。
だからこそ、日本ユニセフや創価学会・公明党などが推進していても、大きな反対の声が挙がらなかったことも事実です。また、反対すれば「では、貴方は児童への性犯罪に賛成するのか?」というレッテル貼りをされてしまいます。
更に、反対するなら「性犯罪を防止する対案を示せ!」とやられる訳ですから、その意味でも反対し難い世論が形成されていったことも事実でしょう。
しかしながら、この単純所持に関して、このようにウィルスを伝播させられて、まったく関係のない人が罪を被せられる危険性があるということも事実なら、この点は明確にしておかねばなりません。
もし、この児童ポルノ作製ウィルスが故意に送りつけられ、それに感染し児童ポルノの写真が数枚パソコンに取り組まれてしまう。
そして、通報され警察の取り調べが行なわれたときに、余りパソコンのウィルスなどに詳しくない人間でも、それが悪質なウィルスの仕業であることを立証しなければならなくなります。
正直言って、そのようなことが素人に出来るのでしょうか?
証明することが出来なければ、間違いなく性犯罪者のレッテルを貼られて一生を棒に振る可能性も否定できません。ネットで色んな検索などをすることに、これまで以上に神経を使う必要性が出てきます。常に注意を払わねばならなくなります。本当に困った事態となるかも知れません。
ネット接続への牽制、実はそれこそが目的であると考えるのは考え過ぎでしょうが、対策が講じられなければ、本当に事態は深刻であると思います。
データがパソコンで保存されていただけで、問答無用で逮捕され、それがウィルスであることを証明出来なければ有罪とされるかも知れません。
児童ポルノというのは、一種の錦の御旗のような感じがします。表現の自由や財産権までが侵害される恐れがあるということになります。
児童への性犯罪を防止するという観点には異論はありませんが、今回このような問題が指摘されている以上、これを完全にクリアしない限り、この問題に全面的に賛成する訳にはいかないと思いました。
http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/51923800.html
と自身のブログに書き、反対を表明しました。
これはこれは、規制反対派にとって心強い味方になったくれるのでしょうか?
ここでは触れられていませんが、瀬戸氏は人権擁護法案と同様に、単純所持禁止も
朝鮮総連などの「反日」団体が悪用する危険性があるとお考えなのでしょうか?
私は新風や瀬戸氏の思想信条とは相容れませんが、右翼だろうと左翼だろうと
反対派が増えてくれることはありがたいと思います。
朝日新聞社や朝鮮総連の前でも街宣活動を行ってきた瀬戸氏ですから、
是非とも、日本ユニセフ協会の前などで街宣活動を行っていただきたい(笑)
くれぐれも、公安には目をつけられませんように…
児童ポルノ法改正問題が公安の監視対象となったらたまりませんからね!
あと気になるのは、表現の自由を重視する観点から創作物規制に反対するのは
左派のほうが多い点です。*1
この問題で瀬戸氏が他の方と共闘できるかどうかは未知数ですね…
私は単純所持禁止反対派だと申し上げておりますが、基本的にはその通りです。
ただ、うんと厳しい条件を敷いた上で公権力の暴走を防げるのであれば、
条件付き容認を考えております。
*1:id:kechackさんはサヨク男と呼んでいましたけどね…