表現規制反対の署名運動の成果に関する考察(その1)

コミックマーケットでの児童ポルノ禁止法改定による創作物規制および単純所持規制に

反対する署名運動の報告があったようなのでメモしておきます。

@++さんによれば、

山口:署名について。概算で12,000〜20,000人。

ここで聞いて「ああ、そういうこともやってたっけ」というぐらい影が薄かった署名。サークルスペースにチラシが撒かれたのが良かったかと思います。

http://blog.livedoor.jp/increment/archives/51491383.html より

ゲ!少なっ!というのが私の第一印象です。

@++さんも「影が薄かった」と書いているぐらいですからあまり注目されていなかったのでしょう。

@++さんはそこそこ良い量が集まったという見解なのかもしれませんが、

準備会がバックアップしているにもかかわらず、多く見積もっても2万人ほどというのは、

少なすぎるという印象を受けました。

10万人前後の署名が集まると推測していた私の考えからしますと、

この署名運動は完全に失敗したのではないかと思います。

なぜ、コミケでの署名運動は失敗したのか

一般人(非オタ)を対象にしているわけではないのですし、

賛同者リストに成人向け作家がいたとしてもコミケ参加者の大部分は気にしないでしょう。

ですから、私の懸念は今の時点では的外れということになりますかね…


あ!

今更気づいたかもしれませんが、コミケに55万人が来たというけれど、

実際には1人が複数日来ていても、重複してカウントするのではないのでしょうか?

でしたら、実際に来た人数は3分の1強と考えられるので、20万人前後になるのではないかと思います。

なら署名も5万人前後という見積もりに修正しなければと私は考えています。


それでも12,000人〜20,000人は少ないように思います。

やはり、最大の不成功の原因は広報不足にあるのではないでしょうか。

@++さんも影が薄かったと言っているぐらいですから、周知不足の感は否めないでしょう。

準備会のトップもバックアップしていた割に、署名数が伸び悩んだのは、

広報する上で、何らかの失敗があったのではないかと私は思います。


署名運動の関係者はどのような見解を持っているだろうか

ちなみに、署名運動の事務局は、

 大したトラブルもなく、予想外に多くの方々から署名をして頂きましたことをスタッフ一同、
大変に嬉しく感じております。

http://www.savemanga.com/2008/08/blog-post_17.html より

と書いています。ということは、署名運動に携わっている方々は、

署名が予想以上に集まったという見解だということでよろしいのでしょうか。

いや、そうとも限りません。市民団体の中には自分たちの活動が思う通りに進まなくても、

大本営発表のように、強がって自分たちの士気を高めることもままありますので、

一概に成功だという見解であるという判断はできません。

よって、この発言から署名運動が成功したとは判断できません。


さて、事務局の本心はいかに。今度の機会に考察してみたいと思います。