パクリだとか何だとか言いがかりをつけられるのはおっかない!
気になる記事があったので、私も取り上げたいと思います。
著作権ヤクザより厄介なパクリ厨がコンテンツをつぶす - rebamakiの日記
著作者でもなんでもないやつらがなんかのパロディを見て著作権侵害だ!と騒ぎ立てる。お陰でパクリでもなんでもないもの作っているクリエイターが何かをモチーフにした作品さえも作ることが出来なくなっている。
元ネタのファンだろうがなんだろうが著作者以外は著作権侵害を訴えることはできない。
以前、韓国のメディアがスラム・ダンクのカットにNBLの写真のトレス疑惑を声高に批判していたが、全く持って迷惑な話。写真をそのままコピーのように印刷したらならいざ知らず、構図を真似るだけでもダメだというのであれば、漫画家の大半は著作権侵害だろうし、今後も漫画が作りにくくなる。
しかし、これは何も韓国メディアだけじゃなく日本のキモオタもやっていることだ。クリエイターをバッシングしたいのか、自分のオタ度をひけらかしたいのか。ある作品を見たときに既存の作品に少しでも似ている部分を見つけたら鬼の首を取ったように「パクリだ!」と騒ぎ立てる。
(中略)
坂口安吾は言いました
「ゲーテがシェクスピアの作品に暗示を受けて、自分の傑作を書きあげたように、個性を尊重する芸術に於いてすら、模倣から発見の過程は最もしばしば行われる。インスピレーションは、多くの模倣の精神から出発して、発見によって結実する」
宮崎駿も「原作」という言葉が嫌いだと聞いたことがある。
なぜなら創作において本物の「原作」なんてものはほとんどなくて、多くの作品は何か過去のものにインスピレーションを受けて作られるものだからだ。
ネットじゃディ○ニーやJASR○Cが著作権ヤクザだと槍玉に挙げられているが、そんな著作権ヤクザを助長しているパクリ厨はネットから消えていただきたい。
http://d.hatena.ne.jp/rebamaki/20090131/1233395005
要するに、id:rebamakiさんは何でもかんでも「パクリだ!!」と因縁をつける連中が
製作者たちを委縮させ、コンテンツを衰退させていると主張したいわけですね。
問題はプロダクションのプロデューサーがビビリ始めたことにある。「頭に毛が一本のキャラが出るだけでサザエさんの波平のパクリだからやめろ」と。ありとあらゆる表現が「パクリになるかもしれない」という恐れで制限される。
と書かれていますが、ソースが全く分からないので信憑性は薄いと思います。
頭の上に毛が一本のキャラにいちいち「磯野波平のパクリだ!!」と因縁を付けるとは、
考えにくいとは思いますが… ただ、ソースさえそろえば、
制作プロデューサーがビビり始めたということは十分あり得そうですね…
さて、誰かが因縁を付けることによって委縮するといえば、
政治問題で、法案に反対するときにもよく使われます。
この法案が通れば、「おまえは○○だろ!!」と言い掛かりをつけられ、
それを口実に公権力が介入することにより、国民の自由が侵害されるのです。
この代表例として挙げられているのが、人権擁護法案や、児童ポルノ法改定案や、
ダウンロード違法化などといったものです。
誰かにとって不都合なものに対し、「お前がやっていることは人権侵害だ!!」とか、
「お前がやっていることはパクリだ!!」と言い掛かりをつけ、それを元に
公権力が動くことによって、いとも簡単に「言論弾圧」が可能になるわけです。
そういうことを考えると、やはり、強引な因縁がまかり通ってしまうのは怖いです。
杞憂に終わる可能性もゼロではありませんが、こういった危険性が高い法案には
簡単に賛成できない、あるいは、積極的に反対していくことになるのです。