何故人は無謀な訴訟をしたがるのだろうか…

保守派の怒りを買っている「JAPANデビュー」に対し、NHKを訴える動きが出ているようです。

JAPANデビュー」はNHKで放送されたドキュメンタリー番組で、日本の台湾への植民地支配を

取り上げたものです。そして放送直後から「日本統治時代が悪と一方的に描かれている」、

「台湾人が反日的であると印象操作している」などという批判の声が大きく上がっています。

NHKには2500件もの抗議の声が届いたといいます。

NHKの取材を受けた柯徳三氏は後のインタビューで

「あんた、中共の息がかかっているだろう」と言ったことを明らかにしてます。



そして、5月18日付(東日本)、19日付(西日本)の産経新聞に、保守派有志が

NHKを糾弾する意見広告を掲載しました。

(この詳細については、産経新聞が「NHKの大罪」なる、しょうもない意見広告を掲載。チャンネル桜全面広告2009.5.18をご覧ください。)


そして、

チャンネル桜が支持者集めてNHKを集団「告訴」するそうだ。

http://d.hatena.ne.jp/Prodigal_Son/20090608/1244426124

によると、NHKを集団告訴するとのことです。

ちなみに、今の時点では、刑事告訴ではなく民事訴訟をするということ、

民事訴訟だったら「告訴」とは言わないはずですが…)

NHKを被告とする損害賠償請求訴訟だということ、

共同訴訟の形式をとり全国から原告を募集するということは決まっているものの、

請求原因は何かなどは決まっていないとのことです。

おそらく、偏向報道による精神的苦痛の賠償ではないかとのことです。



しかし、パフォーマンスだけで実際に裁判に勝てるとは思えません。

実際にNHKのインタビューを受けた柯徳三氏であれば、

NHKが捏造したことを立証できれば裁判に勝つ見込みは高いでしょうけど、

偏向報道により被った精神的苦痛」という理由で訴えても勝てるわけはありません。

ただ玉砕あるのみです!!

これでは、石原慎太郎都知事のババァ発言を訴えた女性団体のことをバカにできませんよ!!

右も左もそろって、何故怒りの為すがままに無謀な告訴をするのか不思議で仕方がありません。

弁護士費用と訴訟費用がもったいないですよ!!

その金を使ってデモなり意見広告なりした方が、はるかにNHKの不当性を効果的に

アピールできると思うのですが…

チャンネル桜有志は、台湾人を原告にしてNHKを訴えるべきだ!

結局、NHKを訴えたければ柯徳三氏に働きかけて、

柯徳三氏に対する名誉毀損で訴えればいいと思います。

そして、他のメンバーは柯氏に対する後方支援に回ればいいわけです。


柯氏以外にもインタビューを受けた台湾人で「NHK捏造報道で名誉を傷つけられた」

という人がいたら、その人も原告団に加えればいい。

NHKのインタビューを受けた台湾人は何人もいるはずし、NHKの番組に怒りを

感じている人も多いはずですから、彼らを原告としてNHK名誉毀損で訴えればいい。


そして、チャンネル桜などの保守派有志は、台湾人原告団に有利になる情報を

NHK名誉毀損行為の証拠として収集したり、訴訟にかかる費用(弁護士報酬、渡航費など)を

支援するなどすればいい。NHK捏造報道が原因でNHKが取材した台湾人の名誉が傷つけられた

というのであれば、無謀な裁判ではなく、勝訴する見込みも高く、

NHKの不当性もアピールできると思うのですが、そこまで考えが行かないのでしょうか…



チャンネル桜NHKを糾弾する方法を間違えているような気がします…