ピントがずれたキャンペーンで自滅する自民党!?
一部報道によれば民主党が単独3分の2に達するとも言われる状況下、
窮地に追い込まれた自民党のネガティブキャンペーンが盛んです。
日本の未来が、危ない。それでも「民主党政策」に期待しますか?
http://www.jimin.jp/sen_syu45/hikaku/index.html
おなじみの財源批判だけでなく、日教組などの労働組合との関係や
このネガティブキャンペーンを紹介している記事もあります。
http://news.livedoor.com/article/detail/4312450/
中傷ビラとは言いすぎだとおもいますが、
いくら日教組を攻撃したからと言って、そんなに効果を上げられるとは思えません!!
それだけ日教組を強く非難している層は、はなっから民主党には入れないでしょうし、
「民主党=日教組だ!!」と言われても、素人はピンと来ません。
日教組以外にも労働組合とか、歴史認識問題も一般人には関心が薄い問題だと思います。
よって、ネガティブキャンペーンとしては効果が薄く、身内の結束を高めることにしか
役に立たないのだと思います。
ネガティブキャンペーンの目的は、相手を貶めることにより自分の評価を
相対的に高めることにあります。そして、ネガティブキャンペーンを流す対象は、
自分たちの支持者ではなく、相手の支持者、そして無党派層なのです。
身内に近い立場にしか理解してもらえないネガティブキャンペーンでは、
キャンペーンとしてはピントがずれています。
自民党もどうせネガティブキャンペーンをやるなら、これぐらいやらなければ
いけないのではないでしょうか?
これはアメリカでもっとも有名なネガティブキャンペーンの一つです。
1964年のアメリカ大統領選挙で、民主党のリンドン・ジョンソン大統領陣営が放送したCMです。
このCMには共和党の名前もバリー・ゴールドウォーター候補の名前も一切出していませんが、
「ゴールドウォーターが大統領になれば核戦争が起こるぞ!!」と示唆するメッセージを出しています。
直接相手を名指しせず、一般人に分かりやすいショッキングなイメージを描かせることが、
ネガティブキャンペーンとしては効果的な手法の一つなのです。
ああ、そう言えばid:kechackさんがこんなことを言っていました。
民主党マニフェストの本当の弱点。ピンと(原文ママ)外れな批判しかできない自民党とマスコミ。
民主党のマニフェストの本当の弱点は、歳出削減による景気マイナス効果にある。税金の無駄遣いをやめると言うが、公共事業を減らしたり、公務員の数を減らしたり給与水準を下げたりすれば、当然景気にマイナスに作用する。
自民党もマスコミも評論家も、本当のウィークポイントを突かないで、財源のことばかり指摘する。財源など大した問題ではない。民主党も歳出削減のネタが枯渇し財源が足りなかった場合、ムリしてマニフェストを実現しようとはしないであろう。恐らく高速道路の無料区間を減らしたりして調整するであろう。公約違反との批判は受けるだろうが、借金してまで公約を貫徹した方がより大きな批判を受けるであろうから、この辺は予定調和の世界だと思ったほうがいい。
それより現実的にあり得るのが、民主党政権による公共事業の削減と公務員数及び人件費削減による地方経済のより一層の疲弊である。地方では公共事業が唯一の産業。まともに給料がもらえる職場は役場くらいという地域が多い。民主党は一次産業を振興し、その一次産品を利用した食品加工業(二次産業)、その販売(三次産業)を組み合わせた六次産業を提示している。アイディアとしては素晴らしいが、軌道になるまである程度の年数がかかるであろう。
(太字協調は引用者による)
http://d.hatena.ne.jp/kechack/20090817/p1
なんで、自民党もマスコミもこの点に突っ込めなかったのでしょうか?
日教組とかをテコに攻撃するよりも、公共事業や公務員の削減による景気マイナス効果を
批判した方が、よっぽど民主党に大打撃を与えられたはずではないでしょうか?
私にはそれが不思議で仕方がありません。
歳出削減の副作用を指摘すれば、日教組なんて全く気にしていない無党派層に対しても、
民主党の政策を効果的に批判することができるということに、
自民党は気付いていたのでしょうか? もし気付いていたならアホの極致です!!
自民党が的外れな批判をしている間に民主党が圧勝しそうだという報道を見聞きすると、
歯がゆくて仕方ありません。
私はいくらなんでも民主党に圧勝してほしいとは全く思いません!!
自民党もまあよく頑張っているとは思いますが、そこまで無能だとは思いませんでした…
無能でないというのであれば、自民党内に極秘裏に民主党への政権交代を望む
獅子身中の虫(田中宇氏風にいうなら隠れ多極主義者)がいるのでしょうか?
どちらにせよ、自民党がアホやから政治がでけへん!!
と叫びたくなってしまいます。
あと、私は日教組批判発言をして大臣を辞めた中山成彬氏に、是非問いたいことがあります。
何故あなたが文部科学大臣だった時に
日教組を潰さなかったのか?ということです。
日教組を潰す千載一遇のチャンスだったはずです!!
日本教職員組合という団体そのものは潰せなくとも、組織の影響力に
大打撃を与えることは可能だったはずです。
中曽根政権が国労に壊滅的なダメージを与えたように。
私にはどうもこの点が腑に落ちません…