西村幸祐トークライブレポートその1
保坂展人氏のトークライブの時に、阿佐ヶ谷ロフトAで配っていたチラシで知って、
ふと行ってみたいと思ったので、行ってしまいました…
何だかんだ言って、せっかく行ったのですからレポートにしたいと思います。
一応、体裁上チャンネル桜色に一時的に染めたうえで来場することに。(w
というわけで、id:pr3さんを始めとした、
西村幸祐氏らの主義主張に批判的な皆さんに今回と次回の記事で
不快にさせる可能性があることについて、前もってお詫びを申し上げます。
特に、次回の記事は一部の方には不快になるかもしれませんので、
見たくない方は見ないことをお勧めします。
さて、保坂展人氏とは、思想信条的に全く正反対の立ち位置にある西村幸祐氏ですが、
果たして、どのような話を聞かせてくれるのでしょうか…
会場のロフトプラスワンには多くの人が来場し、入場できない人も出たそうです。
若い人ばかりでなく、年配の方も多く来ていました。
ビデオカメラと三脚が用意されていましたが、チャンネル桜で放送するのでしょうか…
実際にチャンネル桜の関係者の方が来たようですし…
関係者とおぼしき女性の方の声が、JAPANデビュー問題を批判する替え歌、
「NHK解体の歌」を歌っていた人と非常に似ていたんですが、違うのでしょうか…
西村幸祐氏らのサブカルチャー論
西村幸祐氏、杉原志啓氏、但馬オサム氏の3人で、サブカルチャーについてのトークが始まりました。
まず、出だしから西村氏による痛烈な小沢一郎氏批判。「今の日本の独裁者」と呼び、
訪韓時の騎馬民族発言を批判しました。杉原氏は学会ではチンケだと言い放ちました。
杉原氏はJ-POPを評価しています。好きではないようですが…
洋楽通の杉原氏から見ればどの曲からとったかがすぐ分かるのだそうで、
アメリカ文化を翻案し日本の文化にしているから売れていると評しています。
「但馬さんのようなオタク文化が花開くと確信している」という発言も、
杉原氏はしています。
政治的な問題に関しては、杉原氏はピンチだとは思っていないとのこと。
一般市民は健全なので、ピンチになれば一変すると考えているようです。
村上春樹氏の「1Q84」や、「ノルウェイの森」などに言及したり、
「大学職員もマスコミも村上春樹も『心情三派』」と発言したり、
戦時中、上官のでたらめな作戦で何百万人も死んだとか、という話が出てきました。
ディズニーのプロパガンダ映画
ここで、アニメの話題に移ります。
ディズニーが第二次世界大戦中に作った、ドナルドダックが登場するプロパガンダ映画が
紹介されました。"The Spirit of '43"(43年の精神)と、
"Der Fuehrer's Face"(総統の顔)という映画です。
内容は、枢軸国を非難し、愛国心を高めるという内容です。
「総統の顔」というだけあって、ヒトラーに対する痛烈な風刺が行われています。
日本についてはというと、「ヒロヒト」つまり昭和天皇の名前も出てきていますし、
出っ歯で眼鏡という、日本人をカリカチュアライズした登場人物も出てきました。*1
ちなみに、ディズニーは他にも大戦中にプロパガンダ映画を多く製作していたらしい。
続いて紹介されたのは、戦時中に日本で製作されたアニメ、「桃太郎 海の神兵」。
音楽は古関裕而、挿入歌の作詞はサトウハチローという豪華な面々。
落下傘部隊によるインドネシアの植民地解放について描き、
登場人物はすべて動物になっており、監督が以前、海軍が没収した「ファンタジア」の
フィルムを見る機会があり、それに影響されているとのこと。
さらに、手塚治虫がこの作品を見て感動し、アニメを作るきっかけになったそうです。
つまりは、日本の文化は戦前・戦後で分断されているわけではなく、
つながっているということだそうです。
円谷英二も戦時中に多くの国策プロパガンダ映画を作ってきた経験が、
後の「ゴジラ」などの作品につながっているとのことです。
日本は戦前から素晴らしい文化を持っていたということです。
これぞ日本の誇り!!といったところではないでしょうか?
他には、杉原氏がPUFFYのプロモーションビデオを紹介して、高く評価していました。
第二部のゲストであるすぎやまこういち氏についても言及されていました。
もちろん、すぎやま氏が60年代に多く手掛けたグループ・サウンズの話です。
すぎやま氏は楽屋で聞いていたそうなので、時間があったらもっと話せば
良かったかもしれませんね…
「亜麻色の髪の乙女」とかについても杉原氏の考察を是非聞いてみたかったです。
売れる前のRCサクセションのエピソードや、日本語にアニメソングから入った人が多い、
などといった話もでました。
それにしても、学習院女子大学の学生がローリング・ストーンズを知らないとは…
名前ぐらいは聞いたことがあるだろ!!と思ってしまいました。
そして、第一部の最後に、英霊来世によるミニライブが行われました。
今回はメンバー全員ではなく、メインボーカルの斉藤"七生報国"俊介さんと
ムック"五穀豊穣"モノノフスキー・雅人さんが来て、
「開戰」と「中国韓国北朝鮮ロシアアメリカにも気は抜けん」を披露しました。
英霊来世は靖国神社が公募した「NIPPONのうた」という企画がきっかけで生まれた
ヒップホップグループで、名付け親はつのだ☆ひろ氏。
「NIPPONのうた」の審査委員長を務めたことが縁でつけてもらったようです。
興味がある方は、下記のホームページをご覧下さい。
http://www.areiraise.com/index.shtml
というわけで、いったん区切ります。
次回は、メディア・パトロール・ジャパンという話についてが中心になりそう。
*1:wikipedia:プロパガンダの項目にも、その手のポスターが載っている。また、水木しげる先生の漫画に出てくるという例えもある。