社民党、参院選に保坂展人氏擁立を検討

社民人事 国対委員長に照屋氏、阿部氏は政審会長留任へ


 路線対立をめぐる混乱で先送りされていた社民党の役員人事で、国会対策委員長照屋寛徳衆院議員を起用し、政策審議会長に阿部知子衆院議員を留任させることが27日、内定した。同党は同日中にも両院議員総会(衆参12人)を開いて正式に承認する。

 同党の役員人事は24日の党大会終了までに決めるはずだった。だが、党の独自性を発揮できていないことや、参院選に向けた取り組みが遅れているといった批判があり、福島瑞穂党首(消費者・少子化担当相)や重野安正幹事長の党運営に異論が噴出。就任が取りざたされた照屋氏や阿部氏が固辞する事態となった。

 ただ、内向きな混乱には党内から批判の声が絶えなかった。そこで、最終的には(1)福島氏が党の主張を明確にして参院選に向けた態勢整備を進める(2)阿部氏らが求めていた保坂展人衆院議員の参院選比例区への擁立を検討する、といった条件で互いが折り合った。

社民党保坂展人氏を擁立する方向で検討に入ったそうです!!

もっとも、まだ正式に決まったわけではなく、検討の段階のようですが。


保坂氏の擁立を求めていたのは、阿部知子氏らだそうです。

阿部氏らがどういう意図をもって保坂氏擁立を求めたかは分かりませんが、

表現規制問題に関する動きとまったく無関係ではないと思います。

事実、社民党参院選での保坂氏擁立を呼び掛けるメールを送ろうという動きが

あったので、阿部氏らはその反響を考慮に入れた可能性があるでしょう。


まだ正式に決まったわけではありませんが、

保坂氏擁立への動きを大いに歓迎したいと思います!!

表現規制問題で我々の立場に立ってくれる数少ない政治家なので、

是非とも今年の参議院議員選挙で擁立してほしいところです。

参議院比例での保坂氏当選の見込みは!?

では、保坂氏が参議院選挙に比例代表で出馬するなら、

どれだけ当選する見込みがあるのでしょうか?



近年の社民党の比例での獲得議席数は2議席。前回の参議院選挙の結果から計算すると、

計算上はおよそ111万票につき1議席という配分になります。


よって、社民党は理論上、党全体で222万票以上とれば2議席を獲得できる計算になります。*1

今回改選される2004年の参院選での社民党の候補別得票数を見ると、

党首の福島瑞穂氏が640,832票と、人気・知名度・実績ともにあるがゆえにトップです。

次点で当選したのは、渕上貞雄氏。個人得票数は122,640票。

ちなみに、私鉄総連出身という、労働組合を票田とした議員です。

渕上氏は今年限りで政界を去りますが、私鉄総連が方向転換したことにより、

渕上氏の後継候補は擁立されない見込みです。

ちなみに、3番手で落選した菅野哲雄氏の個人得票数は118,912票です。

つまり、保坂氏の比例での得票数が福島氏に次ぐ次点になれば、

社民党の得票数が激減しない限り確実に当選できます。



では、保坂展人氏はどれだけの得票数を得ることが期待できるでしょうか!?

仮定仮定の繰り返しになりますが、前回の総選挙の結果をもとに推測します。

社民党の得票数の減少率は2009年は全回2005年比で19.2%と、

民主党圧勝に押されたのか激減しました。

しかし、保坂氏が立候補した比例東京ブロックの減少率はわずか0.006%。

票数にして1750票しか減っていません。

東京ブロックでの社民党の得票数に全国平均の減少率をかけ、1750票を足すと、

約59,500票という計算が出た。これが全国平均以上に東京ブロックが上積みした分です。

そのうち、6割を保坂氏を当選させるために入れた票だと仮定すると、

約36,000票が保坂氏が出馬することによって他のブロックよりも増えた分といえます。


これを日本の人口/東京都の人口でかける…という単純な仮定はできません。

なぜなら、表現規制に関心がある人は大都市圏に集中していると考えられるからです。

五大都市圏の人口が8000万弱だから、単純計算で24万票獲得できる計算。


ものすごい丼勘定ですが、2007年参議院選挙での社民比例個人獲得票2位の

山内徳信氏の得票、145,666票を上回るの可能性は極めて高いと思います。


参議院選挙の比例代表は政党名でなく、個人名でも投票できるということは、

投票用紙に「社民党」と書くことに抵抗があり、社民党に入れなかった人でも

保坂展人」に入れる可能性があるということです。

つまり、保坂氏の存在が社民党の獲得票数を

少しでも増やせる可能性があるわけです!!

そう考えると、社民党にとって保坂氏は低迷する社民党への支持を伸ばすために

必要不可欠な人材といえるでしょう。

阿部知子氏はおそらくそのことに気付いている。

だからこそ、阿部氏らは保坂氏擁立に動いたのではないかと私は予想します。


さて、保坂氏の参議院選挙出馬の話についてですが、

私は党と本人の意思を尊重するので、敢えて口をはさむまいと考えています。


もちろん、出馬するのであれば大いに応援いたします。

比例での選択肢は「保坂展人」一択になると思います。


阿部知子氏が保坂氏擁立に向けて動いているということは、

保坂氏本人が決断すれば、いずれ正式に出馬が決まるということでしょう。


というわけで、保坂展人さんにお願いしたいことがあります。

是非とも、今年の参議院議員選挙への出馬をご決断ください!!


と書きましたが、本人はともかく、保坂氏の関係者に見ていただく可能性を高めるには、

保坂氏のブログにトラックバックを送る必要があります。

そのためには、何か引用しないと…と思っていたら、こんな文章を発見。

「冬来りなば、春遠からじ」で厳しい寒さの中にも、少しづつ春の気配がする季節だ。苦手なスギ花粉が飛び始める季節でもある。今書店で発売中の『通販生活』(カタログハウス 180円)に6頁、溝口敦さんが「保坂展人インタビュー」を書いている。 さすが、読者が100万人いる雑誌だけあって、電車の中で会う近所の人からも「読みましたよ」と言われ、昨日は生活者ネットワークの新年会に出れば、3〜4人の人が「面白く読みました」と言われるなど大反響。『週刊朝日』で続けている公共事業ルポもそこそこの反響だが、多くの人が「政治家 保坂展人」の背景や素顔に興味を持ってくれたことは嬉しい。

http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/e09ac6bcbe46540445f290915efab79f

通販生活」に、保坂氏のインタビュー記事が掲載されているそうです。

もし書店で見かけたら、180円という値段なので、是非とも買って読みたいと思います。

最後に、保坂展人氏のご活躍を心からお祈り申し上げます。

*1:ただし、総有効得票数が前回の参議院選と全く同じと仮定した場合