産経新聞のアンケート結果

産経新聞が募集していたアンケートの結果が出ました。

【私も言いたい】「漫画児童ポルノ規制」 条例へ否定的意見が9割


 今回のテーマ「漫画児童ポルノ」について、18日までに7246人(男性5050人、女性2196人)から回答がありました。「条例で規制すべきでない」が9割近くに上り、「表現する側の自主判断を尊重すべき」が9割弱、「条例が表現の自由を脅かす恐れがある」も9割と高い割合を示しました。
 
 (1)条例で規制すべきですか
 
 YES→12%、NO→88%
 
 (2)表現する側の自主判断を尊重すべきですか
 
 YES→89%、NO→11%
 
 (3)条例が表現の自由を脅かす恐れがあると思いますか
 
 YES→90%、NO→10%

http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/100520/sty1005202250004-n1.htm

やはり、反対の声が多く届いたようですね。組織票まがいだと思いますが…

男性5050人、女性2196人と、男女比も意外と女性の割合が高かったと思います。


さて、意見の内容ですが、

 ◯現状は“野放し”状態
 
 福岡・男性会社員(42)「規制に賛成。表現の自由というが、それが(表現の)暴力になってはならず、その暴力が児童に向くことがあってはならない」
 
 島根・男性会社員(50)「表現の自由などといっているが、幼い子供に悪影響を与えることについて責任を感じないのか」
 
 徳島・男性会社員(40)「地方でも、青少年の性を意識する年齢の若年化が進んでいると聞く。原因は少年誌などの漫画に性描写が多数登場するからだそうだ。小中学生が目にしてしまう可能性があるのだから、規制は当然だ」
 
 愛知・男性会社員(49)「自主判断もできないのなら規制するしかない。表現の自由を守りたいなら自助努力すべきである。今の状態を“野放し”という」
 
 静岡・男性会社員(41)「全面禁止よりは、子供の利用が適当であるかを表示するレーティングによる販売制限の方がよいのでは」

賛成の意見の小見出しが「“野放し”状態」というのは誘導的に思われても

無理はないものだと思います。反対意見が多いのに、賛成意見が頭に来るのも

少し引っ掛かります。

そして何故か、全て40代前後の男性会社員。

ちょうどこの条例で問題になっているぐらいのお年のお子さんがいる年齢でしょうが、

女性の意見が出てこないのも不思議なものです。


そして、反対意見ですが、

 ●漫画のみ規制に疑問
 
 埼玉・男性自営業(22)「規制で犯罪が減るはずがない。ただの責任転嫁だ」
 
 三重・男性会社員(42)「規制したところで性犯罪は減らない。むしろ反動で性犯罪が増えるだけ。青少年への悪影響ならば、現代の政治家や公務員の所業の方がよほど大きい」
 
 大阪・男性自営業(33)「憲法で定める表現の自由を侵害している。また性だけを規制する理由も不明確。影響でいえば暴力や殺人描写なども同じ」
 
 神奈川・男性自営業(34)「児童ポルノは必要悪であるため、規制すべきではない」
 
 大阪・女性会社員(36)「18歳未満の子供が読む本は親が選別すべきであって、表現者や、まして行政が規制すべきことではない。青少年を健全に育成したいわりに親の義務を放棄しすぎている」
 
 北海道・女性パート(42)「実在する児童を対象にしたポルノは取り締まられて当然だが、漫画やアニメなどで表現されるものについては規制する必要はない」
 
 埼玉・男性会社員(26)「規制するならば、漫画だけでなくドラマのベッドシーンなども禁止にすべきでは。いかにして性について伝えていくかの方が重要な課題ではないか」
 
 東京・男性会社員(32)「表現する側の問題ではなく、売る側の配慮と買う側の問題だと思う」

http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/100520/sty1005202250004-n2.htm

反対意見には女性の意見も載りましたね…

後ろ弾」だと言われることもある、「漫画より別の表現を規制すべきだ」という意見が載りました。

堂々と「児童ポルノは必要悪」だと書く人も書く人ですが、

載せる人も載せる人だと思います…

「現代の政治家や公務員の所業の方がよほど大きい」というのが載ったのは、

産経の民主党政治に対する当て付けが込められているのでしょうか…


さて、

人権擁護法案と変わらない」という趣旨の意見も、

「漫画児童ポルノ」という言葉に対する批判も一切載りませんでした。

あまりに納得いかない話です!!


見出しに「漫画児童ポルノ」という文言を使うのみならず、記事の末尾に

 【漫画児童ポルノ】 改正案では18歳以下に見えるキャラクターを「非実在青少年」と定義。非実在青少年が「みだりに性的対象として描写」され、「(青少年の)性に関する健全な判断能力の形成を阻害」する恐れがあるものについて、青少年への販売や貸し出しをやめるよう業者に自主規制を求める。
 
 都側は、「非実在青少年の性を描くの駄目、それを大人が見るのは駄目とはいっていない」としているが、非実在青少年の“線引き”は難しく、「都がいくらでも恣意的に解釈できる」との声もある。

http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/100520/sty1005202250004-n3.htm

と、わざわざ【漫画児童ポルノ】という言葉の解説まで載せている!!

条例案の解説としてはまあ、そこそこ妥当なのかもしれませんが、

その造語のせいでぶち壊しです!!


ネトウヨのオピニオン紙」と揶揄されることもある産経ですが、

これに限ってはネトウヨの見解と相違があるみたいですね。

せっかくだから、ネトウヨに媚びるため規制に反対すればいいのに!!


ネット右翼しかり、リベラル派の田島泰彦氏しかり、その中間型の私しかり、

人権擁護法案非実在青少年の両方に反対している人は、

両方を同根のものとみなしています!!