民主党反対方針との報道

青少年健全育成条例改正案:性的漫画規制、民主が反対方針


 東京都議会民主党は25日、18歳未満として描かれたキャラクターの性的行為を含む漫画やアニメ作品について18歳未満への販売を規制する「東京都青少年健全育成条例改正案」に反対する方針を決めた。6月の定例会で都側に改正案取り下げを求めるが、都側が応じる可能性は低いため、規制を限定的にした独自の修正案提出も検討する。

 改正案は都が3月の定例会で提案したが継続審議になっていた。民主は会派内にプロジェクトチームを設置。出版業界との意見交換や書店の視察をした結果、改正案を疑問視する声が強まっていた。

 独自の修正案は、「あいまい」と批判される規制対象を厳格化するなど、大幅に改変する。

 改正案を巡っては今月、石原慎太郎知事自らが「役人が文章を作るとこういうばかなものになっちゃう」と条文の分かりにくさを批判した。都の改正案は、漫画やアニメで18歳未満として描かれたキャラクターを「非実在青少年」と定義。非実在青少年がかかわる性交などを過度に描いた作品について18歳未満への販売自主規制を求める。このうち強姦(ごうかん)など反社会的な性的行為を描いたものは18歳未満への販売を禁止する。【石川隆宣、真野森作】

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100526ddm012010084000c.html

都の漫画規制案、民主が撤回要求へ


 18歳未満の性行為を露骨に描いた漫画やアニメの販売・レンタルを規制する東京都の青少年健全育成条例の改正案について、都議会民主党は、都に撤回を求める方針を決めた。


 改正案には共産も反対の意向を示しており、民主が姿勢を明確にしたことで、6月議会で原案通りに成立する可能性はなくなった。

 都は改正案を撤回しない考えだが、石原慎太郎知事が定例記者会見で「誤解を受けているなら文言を修正したらいい」と述べ、都議会与党の自民、公明が条文の見直しを検討している。これに対し、都議会民主党の幹部は「いったん白紙に戻す必要がある」と指摘。抜本的な見直しが必要との考えを示している。

(2010年5月27日07時20分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100527-OYT1T00161.htm

都議会民主党が、青少年健全育成条例について原案反対の方針で固まったようです。

その方針が固まった当日には、こんな記事もあります。

漫画家1421人、出版社10社“反対” 都の青少年健全育成条例


 子供を性的対象にした過激な漫画やアニメなどを規制する東京都の青少年健全育成条例の改正案で、改正案に反対する漫画家1421人と出版社10社が25日、連名で反対声明を出した。漫画家には、藤子不二雄Aさんやちばてつやさん、萩尾望都さんなど多くの著名漫画家が名を連ねた。

 声明は改正案を「表現の自由を損ね、漫画文化の衰退をもたらす」と非難。改正案で服装や背景などから18歳未満と判断できるキャラクターを非実在青少年との造語で規定することにも「定義が明確でなく恣意的な判断を残し、(表現の)萎縮的効果をもたらす」とした。

http://sankei.jp.msn.com/life/trend/100525/trd1005251831003-n1.htm

と、産経が珍しく「漫画児童ポルノ」という造語を用いなかった記事です。

1421人とは多くの人数が集まりました。その全員の名前が知りたいところです。

どこかで公表していないのでしょうか!?


読売の記事のブックマークを見ると、「民主党がひどい対案を出しかねない」

というコメントを目にしました。ネトウヨかと思って、その人の他のコメントを見ると、

どうも、規制反対論そのものに相当シニカルな見方をしているようでした。



さて、党内の反対論や、党外からの働きかけが功を奏したという見方もあるように、私は別の見方も

提示します。ズバリ、7月に予定されている参議院議員選挙対策です。


なぜ、そうではないかと思ったかと言うとニュースバラエティ番組を見ていたからです。

ふと、昨日テレビをつけていたら池上彰氏が、「小沢さんは組織票を固めて選挙に勝つつもりだ」

という趣旨の発言をしていたのを思い出しました。

投票率が下がれば、その方が民主党にとって好都合だという見方についても取り上げていました。

池上氏は直接言及していませんが、森善朗元総理の「無党派層は寝ていてくれればいい」と同じです。

確かに、選挙男小沢一郎氏の戦略としてはありえなくもないでしょうがね…


実際問題として、社民党が選挙区で議席を取れる可能性がある地区は少ないです。


さて、山口貴士弁護士のTwitterによれば、先ほどの都議会民主党の記事は

飛ばしの可能性があるから注意すべきとのこと。

とりあえず、今後の動向に注目すべきでしょうね…