結局、在特会のデモをウォッチングしてきました…

15日に行なわれた在特会の主催するデモ行進がありました。
 
言うまでもなく、在特会朝鮮学校に押し掛けるなどの過激な言動が問題視されています。
 
だからこそTwitterで過剰なほどデモへの不参加を呼び掛けるRTが行なわれていたわけです。

 
あの野郎、出しゃばりやがって!!

 
で、そんな連中がどんなことをいうのか、私は気になってしまいウォッチングしに行ってしまいました。

7割がた私が予想していたとおりの言動を、連中は取っていました。

 
ちなみに、デモが始まる前に道路の反対側から待機するデモ参加者を見ると、

今話題の(?)タイガーマスク在特会ののぼりを持っていました。

デモの内容ですが、意外なことばっかりでした。

在特会の主催するデモというのは動画を見る限り周りにいる制服の警察官よりも多いのが普通です*1が、

今回のデモは警察官の方が人数が多い、少人数のデモでした。

だいたい50人前後しかいませんでした。

去年、新宿のデモを見に行ったときには見られなかった、デモ中に警察車両が何台か抜ける光景もありました。
 
私はデモの参加者はもっと多いと思っていたんですがね…

Twitterなどで不参加を呼び掛けたのが効いたのか、

あるいは在特会支持者の中でも賛否が分かれているからなのか…
 
 
主に槍玉に挙げられていたのは公明党でしたが、「公明党民主党自民党を許さないぞ!」と

自民党も槍玉に挙げられていました。まあ、嘘ではありませんが。

創価学会統一教会幸福の科学も名指しです。大阪府の動きにも言及されていました。

「○○を日本から叩き出せー!!」とかいう在特会系特有のアジテーションが見られなかったこと、

在日特権云々の主張がのぼり1つだけに抑えられているなど、在特会らしくないデモでした。
 

何か良からぬことをやらかすのではないとか、何か連中が今まで言わなかった新たなことを言うんじゃないか

と思っていましたが、そんなことはありませんでした。
 
何か、今回のデモはある程度連中らしさが封印されていたので、下手したら取り込まれかねないという

私も含め、在特会に批判的な人の懸念は部分的に的中する形になるのかもしれません。

http://tinymsg.appspot.com/WeO1 のように、条例が可決してしまったことによって

従来規制反対派が取ってきた手法は無意味だと嫌気がさして、デモをすべきだと考えている人もいたようですからね。
 
それに、デモの主張について、通りがかり人がそうだそうだと唸っていましたし。

ただ、この問題に全く無関心な人には引かれたみたいですがね…
 

デモの参加者の平均年齢は他の在特会のデモより低いように感じられました。

瀬戸弘幸氏と同じぐらいの年齢の参加者は他にいなかったようです。
 

アニメ・マンガ規制断固反対!デモ行進in 秋葉原

 

 15日の午後、多くの人で賑わう秋葉原で「東京都青少年健全育成条例改悪反対!」「憲法違反の検閲、表現規制を許さないぞ!」「秋葉原のアニメ文化を守るぞ!」などとシュプレヒコールをあげながらデモ行進する一団があり、この問題に関心を持っている沿道の人々から声援が送られる一幕が見られた。
 

 これは在日特権を許さない市民の会桜井誠会長)が呼びかけた「アニメ・マンガ規制断固反対!デモ行進in 秋葉原」で、一団は昭和通り、中央通り、神田明神下、昌平橋交差点、秋葉原公園のコースを約40分かけて行進、道ゆく人人々に「憲法で保障された表現の自由を守ろう」などと訴えた。


 
 またこれに先立って、「言論・表現の自由を守るシンポジウム」が秋葉原ホールで開かれた。シンポジウムは最初に漫画・アニメ翻訳家のピエール・ジェネ氏が約30分間、日本のマンガやアニメがいかに素晴らしいか熱っぽく基調講演を行った。


 これをうけて、池ヶ谷崇志氏、瀬戸弘幸氏、桜井誠氏が加わり、今回の都の規制が販売方法だけでなく、その内容の規制にまで踏み込んだ事実を重視、これを認めればやがては人権侵害救済法案への道を開くことに繋がりかねない、と参加者に警鐘を鳴らしていた。(ニュース調、ここまで)

http://hanausagi.iza.ne.jp/blog/entry/2113794/

これは在特会を支持する立場からのレポートです。参考までに紹介しました。

やっぱりこれだけを見ると、まともな意見のように思えてしまいますね…
 

また、デモの前に行なわれたシンポジウムで配布された資料にはこう書かれていたそうです。

児童ポルノ規制とNGOと国連の関係
NGOは国連の威光を利用自分たちの主張を成し遂げる〜

NGOと国連の関係>

NGO(非政府組織)・市民団体
↓ 国連にレポート提出(*1参照)
↓ 例:日本には児竜ポノレノや女性の権利を侵害するマンガ多く、規制すべきである
国連人権委員会(児童の権利委員会、女性差別撤廃委員会、ほか)
↓ 提出されたNGOのレポートを九に委員会で話し合う
↓ 委員は日本の実情を知らない考ぱかりでNGOのレポートを鵜拝みにする
↓ 委員会の報告を「最終見解」として日本は●●すべきであると日本政府に「勧告」
↓ (*2参照)例:日本は児童ポルノを規制すべき
NGO(非政府組織)・市民団体
 国連からの「最終見解」「勧告」の威光を利用して政府・地方行政に立法化、条例化を働きかける。
 
 
<補足>
・上記は児童ポルノ規制の例ですが、男女共同参画、慰安帰への謝罪補償、夫婦別姓・非嫡出子問題、外国人参政権人権擁護法案、等も同様に、NGOの意見が国連を通して権威付けられる仕組みです。
・国連委員会にレポートを提出している現在はNGOは左派のみ。保守系NGOでレポート提出しているところはゼロ。



・日本の主な国連NGO(=国連人権条約を統括する国連経済社会理事会との協議資格を有するNGO
 日本弁護士連合会/平和市長会議/新日本婦人の会(共産党)/アジア女性資料センター/財団法人アジア女性交流・研究フォーラム/ピースボート/反差別国際運動(部落解放同盟)/創価学会インターナショナルなど
・国連NGOの中でも自由人権協会は今回の育成条例改定案に反対して2010年11月26に声明文を出している。
(誤字も原文ママ

 
構図としては、まさに規制反対派で多く指摘されている通りの話ですね。
 
各人の施策への賛否はともかく、在特会が反対している施策に国連を通じたNGOの圧力があるのは間違いないです。
 
そして国連NGOの名前を見ると、「ああ、確かに連中が反日左翼というような団体ばかりだ」と

妙に納得してしまいました。そして、日弁連日本共産党が反対していることはスル―された模様

アジア女性資料センターVAWW-NETジャパンと同じく、松井やより氏が創設した団体*2で、

日本キリスト教婦人矯風会とも関わりのある団体です。

そして、その矯風会傘下の団体にECPAT/ストップ子ども買春の会がある。ということは散々言ってきましたが、

在特会はそのことには触れなかったみたいです。

もしこのことに触れてたら、私は思わず心の中で快哉を叫んでしまったことでしょう…

ゆえに、私は微妙な感覚をもってこのレポートを見ました。
 

「規制推進派は反日左翼」という在特会的な主張を織り交ぜながらも、
 
案外連中もまともな
(ように見える)ことを言っているな…と思ってしまいました。
 
あと、コメント欄が荒れてますね…

やはり、この手の保守ってこの問題になると賛否で揺れるんですよね。

年齢が表現規制に関する意識を左右しているのでしょうかね…

在特会のデモでも年配の参加者はいませんでしたし…

 
少なくとも私は、

この連中が関わるとややこしいことになる!!

と少し心配です…

まあ在特会関係だけでなくとも、この問題に変な団体が首を突っ込む可能性もあるし…

*1:私が去年、新宿のデモを見に行った時も警察官よりも人数が多かったと思う。反在特会の集会があったにも関わらずです。

*2:アジア女性資料センターは1995年、VAWW-NETジャパンは1998年創設。