三浦和義裁判の動向を見守る

米「二重処罰」を棄却、三浦元社長裁判に影響か
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080412-OYT1T00338.htm?from=navr


カリフォルニア州の裁判所で、アメリカで妻を殺し、
逃亡先のメキシコで有罪が確定した男が公訴棄却されたそうだ。


加州刑法は、2004年に海外で刑が確定した場合に一事不再理を適用しないように改正された。
したがって、1988年にメキシコで有罪が確定した男のケースで適用しないのは法の不遡及に反するという。


なお、三浦和義氏が日本の最高裁判所で無罪が確定したのは2003年である。
だから三浦氏が本当に殺人者だったとしても、元夫人殺害の罪は問われるべきではないということだ。*1


ちなみに私は、三浦氏はマスコミのセンセーショナルな報道によって殺人犯に仕立て上げられたのだと
思っていましたが、今回の逮捕で訳が分からなくなってしまいました…


そういえば、三浦和義氏の支援者は左よりの人が多かったような気がしますが、
ここで問題になっている「法の不遡及」の原則は、保守派こそ問題にすべきではないでしょうか。


東京裁判アメリカから押し付けられた不当な裁判だ」というのが、多くの保守派の考えである。
もちろん単なる感情論で言っているわけではなく、「法の不遡及」の原則をこの主張の拠り所にしているのだ。


東京裁判から60年あまり。またアメリカによって「法の不遡及」の原則が崩されそうになっている。
この問題は右派も左派も団結して、この不条理と闘うべきではないかということを示唆しているのかもしれない。

*1:三浦氏には別の新たな容疑があるという話をどこかで聞きましたが…