反対運動に関する雑記
反対運動に正しさは絶対必要
このエントリーを見て、私が思った事を書いてみたいと思います。
id:krhghsさんは、人権擁護法案は「ヒステリックな意見」によって潰れたわけではなく、
禁止行為の定義や人権委員会の権限の範囲に関する反対意見の存在、マスコミの反対、
自民党内部の抗争を挙げています。確かにその通りでしょう。
しかし、「ヒステリックな意見」も禁止行為の定義や人権委員会の権限の範囲に関する
反対意見の派生ですし、確かにマスコミの反対意見もありましたが、保守系メディアのもの以外は
目立たなかったと思います。*1
私も3年前、2ちゃんねるに書かれた人権擁護法案反対のコピペなどにおどかされましたが、
冷静に考えると、「朝鮮総連に乗っ取られる」などの言説は可能性がゼロではないにせよ、
その確率は極小で、何気なく買った3連単の馬券が100万馬券になる確率よりも低いように思います。
創価学会や部落解放同盟など、他の団体に関しても人権委員会に対する監視機構を強化するよう修正すれば、
乗っ取られる心配はなくなるのではないかと思います。
もっとも、だからといって人権擁護法案の問題点が解消されたわけではないので私は反対ですが…
あと、http://anond.hatelabo.jp/20080410222602 に関する私の新たなる考察ですが、
どうやら増田さんは多数派を取るために提言したようですね。
増田さんの考えは、多数にアピールするために、アジってアジってアジりまくれ! という考えと
署名活動を通じて実績を積み重ねていくという2つの考えに分かれているように思います。
ネット規制に反対するための運動論として、推進派の数の論理に対抗するために
このような多数派工作をしようと提言しているのだと私は考えております。
また増田さんは、id:bewaadさんのブログのコメント欄で
bewaadさんの出した例に対しては、
それを保障するための条文の変更要求と「ドラえもんが発禁になる!」で。
反対派のスローガンとしては
「お子様の写真の処分はもうお済みですか?」、「さよなら、ドラえもん」の二本立てで。*2まあ、煽りはこのくらいに致しまして、
確かにこのような不安を煽るような戦術が低級なものであり、ある種の危険をはらむものであることも承知しています。
ただ、bewaadさんのおっしゃる「法的な正しさ」のようなものがここ最近急速に崩壊しているようにも思えるのです。
と書かれていますが、若干補足をしておきたいと思います。
大衆向けのアジならまだしも、政治家や法曹関係者に対してはAMIが指摘している通り、
「○○というマンガが、規制されるのはおかしい」、という主張は、NGです。
法案はまだ出来ていませんので、こういう主張は意味が通りません。
という意見にも留意する必要があるのではないかと思います。
あらゆる表現規制推進派は、少年犯罪の凶悪化だの、子どもが性犯罪に巻き込まれるだの
不安を煽る戦術を用いていますから、それに対するカウンターとして考えているのでしょうが、
ガチガチの推進派を転向させることは難しいので、中間派の人々をターゲットにするのが
いいのではないかと提案いたします。
また、政治家向けのアジは、その政治家の思想信条を分析して、それを元に使い分けていくべきだと思います。
例えば、タカ派には「北朝鮮に都合の悪い主張が有害とみなされかねない」といい、
リベラル派には、「政府は国民の自由に干渉すべきではない」という意見を述べ、
左派には、「政府に都合の悪い主張が有害とみなされかねない」などと言えばいいのではないかと思っています。
ところで増田さんは署名活動する準備ができているのでしょうか。
もし準備ができているのであれば、20日にサンシャインか27日にビッグサイトにいらっしゃっては?
一連の規制の動きに反対する同志が多くいると思いますよ。
あとは政局次第。野党が参議院で問責決議を提出したら、審議はストップし
今の時点で未提出の法案が成立する可能性は極めて少なくなるでしょう。
そうでなくとも、小沢一郎代表の決断次第で、青少年ネット規制法だろうが、児童ポルノ禁止法改正だろうが、
あらゆる案件が政局になるのですから…