JASRAC問題に関する雑感

JASRAC公取委が立ち入り

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0804/23/news051.html

まさか、JASRACが本当に独占禁止法違反に問われるとは思いませんでした。

私もJASRACのやり方には疑問を感じていたのですが、

独占禁止法違反」という主張は強引なこじつけで、

公正取引委員会は動かないのだと思っていたからです。*1

考えてみれば2001年までは音楽著作権の管理はJASRACが独占していたんですから、

事実上の独占状態になってしまうのは無理はないかと…

(いいか悪いかと言われれば、良くないと答える他はないのだが…)


それにしてもJASRACと似ていて、

たばこ事業法により、国産葉タバコの全量買取契約が義務づけられる一方、タバコ製造の独占を認められている。したがって国内で唯一、業としてタバコの製造を行っており販売シェアは約60%である。

wikipedia:日本たばこ産業 より

にもかかわらず、JTに対してたばこ産業を独占/寡占しているという

批判が起こったという話は寡聞にして聞かないのは、

いったいどういうことなのだろうか?

JASRACと同じように、JTにも天下りは結構いるだろうに…


今回は、放送局との包括的利用許諾契約が問題になっていますが、

放送局だったら、何の曲を流すかは分かると思います。

事前収録されたものであれば、あるいは事後にJASRACに申請するのであれば、

何の曲を流すかはほとんどわかるはずです。

手間がかかりますが、それをはっきり申請することによって

少しは公正な配分になるといいのですが…


しかし、公正取引委員会はいくらなんでも天下りや、

中間搾取にまではメスを入れられません。*2

自民党の議員はどうか分りませんが、民主党の議員にJASRAC問題について

取り組んでいる議員が何人かいるらしいですけどね…

*1:他の管理団体も告発できるだけの力はなさそうだというのも理由です

*2:茶店などに対する問題には入れる余地がありますが…