秋葉原通り魔事件と表現規制問題は密接に絡んでいる!?
昨日、秋葉原で通り魔事件があったそうです。
事件の犠牲になった方には、心より哀悼の意を申し上げます。
そして、負傷者の一刻も早い回復をお祈り申し上げます。
まず、私がこの事件の第一印象として気になったのは、
不謹慎ながら、被害者のことを第一に気にしたのではなく、
表現規制問題に悪影響を与えかねないのではないかということです。
規制推進派にとっては、規制すべきだという最大の口実となる事件でしょうね。
早速、夕刊フジで犯人がゲーム狂とかいう趣旨の見出しを1面に載せましたからね…
あまり参考にはなりませんが、切込隊長も、絶対変な政治的思惑に翻弄される事件になると
いっているぐらいですからね…
考えられる例:
自宅からGTAなどの残虐ゲームが発見された。
レイプもののビデオが発見された。
児童ポルノ映像がパソコンの中から発見された。
出会い系サイトなどの常習利用者だった。
「ひぐらし」など児童ポルノまがいの同人ソフトが発見された。
その他いろいろ規制したいものが家から押収された。
しかも、事件が発生したのが渋谷とか池袋とかじゃなくて秋葉原というのがまた痛い。たけのこ族とかそういうのの規制だって、知人同士の殴り合いで大怪我とかっていうレベルで社会的に封殺の方向へ動くきっかけのひとつとなったというのに。
切込隊長の言葉もコメント欄もアレだが、これは非常に気になることです。
もっとも、竹の子族は封殺というほどバッシングされなかった気がしますが…
(余談ながら、原宿の歩行者天国が廃止になったのは竹の子族よりずっと後の1998年。
風紀よりもむしろ、表参道が通行止めになると、大きく迂回しなければならず
かえって渋滞の原因になったことがもっとも大きな理由の一つ)
さらに、id:suikyoさんも次のような指摘をしている。
少し飛躍するが、個人的には、マスメディアによって、
「アキバ」=「ゲームやアニメやネットで引きこもる内向的人間のすくつ」=「変態犯罪者のすくつ」
という図式にさらに、
という図式が合体するのが怖い。どんなスラムだそれは。
言い換えると、「生活に不満を抱えるワーキングプアやニートは、サブカル系文化に触れることで秋葉原通り魔事件のような恐ろしい犯罪を引き起こす。社会構造が良くなることはしばらく無いから、まずは文化に対する規制と管理を行うべきである。つまり、ゲームやアニメ、アキバにおける自由行動を規制し、大須や日本橋も浄化する。また、不適切なデータに接触した人間を追跡管理し、事件の際の証拠として取り扱うべきである」というような。
つまり、文化という単独の単位では根拠レス故になかなか追求できなかったことに対して、根拠を与えてしまうのではないかと。
極論ながら、この事件はsuikyoさんのおっしゃるような事態の発端に
なりかねないのではないかと思います。
それは低い確率なのでしょうけれども、表現の自由に関する問題に
関心がある私としては気になる話題ではないかと思います。
あと、犯人がワーキングプアを体現しているというのもどうかと思います。
報道によると、非正規雇用といえど25歳で月30万円というかなりの厚遇を
受けていたように思います。素行が悪くリストラ寸前だったそうですがね。
よって、この事件の犯人=不満を抱えたワーキングプアというのは、
あまりに短絡的な見解ではないかと思います。
宮崎勤事件以来の悪しき伝統である、事件が起こるたびのバッシング世論にも
また新たな動きを作り、世論を規制強化の動きに持って行ってしまう可能性は
否定できませんからね。
この事件が、何らかの形で表現の自由を規制する起爆剤になるのではないかと
心より懸念しております。
先ほども申し上げましたように、この通り魔事件は
表現規制の動きに対し、油を注ぐことになりかねません。
表現の自由を制約する端緒となりかねませんからね…
(人権擁護法案のように、朝鮮総連や創価学会に乗っ取られるなどという言説を
保守系の議員が信じてくれればよかったのだが…)
あとは、政局次第ですね…
問責決議の提出は11日にほぼ確実ですし、提出されれば可決は確実。
問責決議が参議院で可決すれば、会期末まで参議院での審議はボイコットすることになりますからね…
11日までに法案が参議院で可決できなければ、今国会の成立はない!
政局を注視する必要がありそうです。