創作物規制反対の署名運動に関する私の見解

先日『創作物規制・単純所持に対する署名運動はじまる』という記事を書きましたが、

まさか、私の記事が『@++ - あっとまーく・いんくりめんと -』で紹介されるとは思いませんでした。


『@++ - あっとまーく・いんくりめんと -』はコミケ拡大準備集会のレポートが載るので、

時折参考にさせていただいておりますが、まさか私の記事を見ていただけるとは…

というわけで、まずは@++さんへのレスをさせていただきます。

創作物規制・単純所持に対する署名運動はじまる
かいつまむと、賛同人は量より質じゃないかという話。
理由は違うものの、私も同意見です。結局食いつきたくてしょうがない人が真っ先に食いつくことで、上層部の運動にしか見えなくなってしまったと思います。署名の数をコミケで集めるなら、作家と即売会関係者で固めた方が訴求力はあったんじゃないか。よくわからん、一部にはアレな人もいて、とっつきにくくなってしまっていると思います。
キモイ人がいっぱい云々については、むしろオタクはこれだけのボリュームがあって選挙の票に影響しますよということをアピールできるメリットのほうが大きいと思う。

http://app.blog.livedoor.jp/increment/tb.cgi/51467055 より

@++さんは、

「食いつきたくてしょうがない人が真っ先に食いつくことで、上層部の運動にしか見えなくなってしまった」

「よくわからん、一部にはアレな人もいて、とっつきにくくなってしまっていると思います」

とおっしゃっています。おそらく、@++さんも私と異なる独自の視点により、

この署名運動に対する問題提起をしているものだと理解いたします。

また、賛同者一覧について何かマイナスになりそうな点があるということを

おっしゃりたいのだと思っていますが、短すぎてよくわかりません。

もしよろしかったら、また今度の機会に詳しくお教え願います。

(私の見解では、賛同者一覧の人数を絞ったほうが、上層部の運動とみなされやすいと思います。

 ただ、以降で話すメリットがこのデメリットを大きく上回るので有効ではないかと考えております。)


改めて、私の見解をより詳しくお話しいたしますと、

「署名の数をコミケで集めるなら、作者と即売社関係者で固めたほうが訴求力はあったんじゃないか。」

というわけではなく、私は同人誌即売会以外の場所でも署名を集めることを想定しているので、

成人向け作品の作者を外したうえで*1、ただの市民や会社員などの

箔が付かない(ご本人には失礼を承知ですが…)肩書きの方にも一覧からご退場願いたいところです。

今後賛同者が増え、賛同者一覧の人数の羅列が長くなると、目がチカチカして読みづらく、

かえって署名活動の妨げとなってしまうのではないでしょうか。

もともとこの運動に理解が高いオタクならまだしも、一般人をも巻き込むことを想定していないように思います。

このままでは視野狭窄になってしまい、とてもではありませんが反表現規制の裾野を広げることは困難です。


コミケや即売会の会場だけで集めるというのならまだしも、

コミケや即売会の会場でいくら集めても十分な数にはまだ足りないのではないかと思います。


要するに、非オタにもある程度知られている方や、大学教員、企業の代表など、権威がある人間を中心に

賛同者一覧をまとめたほうが、一般人に対しても署名を集めやすくなるのではないかと私は判断しました。

人間というものは非常に権威主義的なので、賛同者一覧に権威が高い人を並べると

信頼できる、安心できると感じるので、署名の参加者を確実に増やせます。


文面としては、賛同者一覧に箔付きの人を並べることにより説得力を上げ、

最後に他○○名(△△月□□日現在)とまとめたほうがいいのではないかと考えております。

単に賛同者を羅列しているだけでは非常に見苦しいですし、何よりも非オタを巻き込むためには

このような方法が有効だということです。


要するに、コミケ秋葉原だけではなく、新宿や渋谷、丸の内などで署名運動をやっても

十分説得力を持たせることができるようにすべきだというのが私の考えです。

そのためには、一般に無名な一市民やエロ漫画家ではダメで、一般にも名が通った

大物漫画家や大学教授、企業の代表者、弁護士などで賛同者リストを固めることにより

対一般人の権威を高めておく必要があるのではないかと思います。*2



私でも賛同者一覧によくわからない肩書きの人や成人向け作品の作家が載ってたら、

正直言って引きます! 署名に参加するのに二の足を踏んでしまいます! キモイです!

重度のオタクならまだしも、ライトオタクでさえも引いてしまうので、

ましてや非オタクの一般人なんか論外だということになってしまうのではないかと思います。


またその一方で、@++さんのご意見の中に

「キモイ人がいっぱい云々については、むしろオタクはこれだけのボリュームがあって選挙の票に影響しますよということをアピールできるメリットのほうが大きいと思う。」

という意見もありましたので、私の見解を述べさせていただきます。


それに関しては、署名の結果でアピールするべきだというのが私の考えです。

何十万人分、何百万人分の署名が集まったと言えば、オタクは選挙の票に影響すると

アピールすることができるのではないでしょうか。

そのためには羅列された賛同者一覧を整理して、誰もが署名しやすいような

環境づくりをすることが最優先事項ではないかと思います。

署名が何百万人分も集まれば、@++さんのいう「キモイ人」がこれだけ集まったという

絶好のアピールになりますしね…


あとの課題はMIAUなど他の団体との連携ではないかと思います。


@++さん、ご理解できなかったら申し訳ありません…



あと、私が意見広告の掲載をすべきだと考えたのは、一般人に対する啓蒙の必要があるからです。

我々は、創作物規制や単純所持規制の問題点を知っていますが、一般人の多くはご存じないと思います。

単純所持規制の問題点を知らない人が規制に賛同してしまうのは当たり前です!

他人事でないことを一般の皆様にも知らしめるためにも、意見広告を作成し、

全国紙に掲載し、一般人の賛同者を増やそうというのが私の考えです。

さて、まずは提案書の文面でも考えておくか…

*1:はてなキーワードでたどったら、成人向け作品の作者が多くてドン引きでした…

*2:対一般の権威ではありませんが、大手即売会の主催者は必ずリストに入れるべきです