かれこれ、児童ポルノ法問題についての話題
今日25日から、ブラジル・リオデジャネイロで「児童の性的搾取に反対する世界会議」が開催されます。
(日本時間では、今夜か日付が変わるころでしょうか?)
「児童の性的搾取に反対」リオで世界会議、政府が代表団派遣 社会 YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081124-OYT1T00445.htm?from=navr
読売新聞では、外務、法務、警察各省庁幹部らが加わる政府代表団が派遣されることと、
日本ユニセフ協会や民間活動団体(NGO)、民間企業などが参加するということが報じられました。
しかし、その一方でmudanさんによると、規制反対派は呼ばれなかったらしく、
それが事実なら欠席裁判になり、規制推進派の思うがままの
結果になることは目に見えています!
東京裁判の方がはるかにましです。いや、魔女裁判そのものだ!!
麻生内閣が第二次補正予算案を提出しなかったため、会期が延長されることになりましたが、
国籍法と同じように、児童ポルノ法改定案もドサクサ紛れに通ってしまう可能性が増したように思います。*1
この世界会議の結果が、規制強化の動きに流れに掉さす*2結果になる可能性が高いので、
今後の動向に注意していきたいと思います。
そんなご時勢の中でさえ、連絡網AMIのページはほとんど更新されていませんし、
署名運動を主宰する http://www.savemanga.com/ を見ても新しい情報は全く入ってきません。
よって、規制反対派の動向が雲をつかむように把握するのが極めて困難な情勢です。
ただ、保坂展人衆議院議員がこの問題でミーティングを開くそうなので、その情報が入り次第
取り上げたいと思います。
id:pr3さんの記事を見て
とりあえず、この記事を書くきっかけになったip:pr3 さんの記事についての私の雑感をまとめておきます。
児童ポルノ法・11月の動向。 - 黙然日記
http://d.hatena.ne.jp/pr3/20081122/1227365910
リオデジャネイロ会議を控えてか、読売新聞や東京新聞などで日本ユニセフ協会などの、
規制推進派の立場に立った記事が掲載されたようです。
たとえば、この記事。
アングル:児童ポルノ、規制強化を=日本ユニセフ協会副会長・東郷良尚さん
http://mainichi.jp/select/world/news/20081122ddm007030004000c.html
「子どもの性の搾取は絶対に許さない」という考え自体には
異論は一切ない。
「インターネットなどに児童ポルノの画像がいったん流れれば、子どもに一生の傷を与える。」という主張にも
賛同したいところです。しかし、「アニメやコンピューター画像でも子どもの権利を侵害する。」というのは
支離滅裂だ。どの子どもの権利を侵害するというのだろうか。実在する子どもの画像ならまだしも、
架空の人物でも実在する子どもの権利を侵害するというのだろう。
あるいは、架空の人物にも、実在の人物とまったく同じように、
法的な人権、あるいは自然権があるというのか?
まったくもって理解に苦しみます。どうしたら、考えを正すことができるのでしょうか。
しかし彼らの考えを変えさせることなど、100年かかっても無理でしょうね…
どうやって、反対論を展開していけばいいのか?
これについては、前掲したpr3さんの記事のコメント欄で、私の前々からの持論である
「人権擁護法案の反対論を応用して、児童ポルノ法の改悪やネット規制を葬り去ろう」という
アイデアについて、取り上げられました。改めて、本来は好ましい方法ではないが、とか、
一度、保守派を動員し反対派に仕向けることができれば、半自動的に彼らが法案を潰してくれるということも
伝えました。しかし、賛同を得られるまでには至りませんでした…
人権擁護法案阻止はまんまと成功しましたし、国籍法改定案でも、タイミングが遅すぎて衆議院可決こそ
阻止できなかったものの、参議院執行部で慎重意見が出ましたし、親子の確認を厳格化し、偽装認知防止に努めるなど、
問題点を解決していく方向に修正している模様です。
と、このように少なからず効果を上げています。
大衆動員では明らかに不利ですが、有識者*3を動員することに成功すれば、劣勢からの一発逆転を狙うことが可能です。
保坂展人衆議院議員や松浦大悟参議院議員のような左派、あるいはリベラル系の規制反対派が
何とか抑えてくれることに期待したいと思いますが、「日本が乗っ取られる!!!!」などと保守派を
騒ぎ立たせることができれば、児童ポルノ法改定案も阻止できるのではないかと思うのです。
実際に、痴漢冤罪の問題もありますし、植草一秀元教授が小泉政権の政策を批判したがために
性犯罪者に仕立て上げられたとする陰謀論もあります。
現行犯逮捕は逮捕状なしで、前科者でも不法入国者でも誰でもできます。不逮捕特権も関係ありません。
北朝鮮の工作員は非常に狡猾です。重ね言葉になりますが、とてもずる賢いです。
決して頭が悪いという意味の馬鹿の集まりではないことは明らかなのです。
「反日」連中は、今に単純所持規制や創作物規制、ネット規制などをうまいこと利用し、
自分たちに不都合な言論や人物を抹殺することでしょう。
さて、煮詰めた上でこのような言説を流したら、保守派を規制反対派に変えさせることができるでしょうか。
少なくとも、「たばこ税を増税すると日本が乗っ取られる!!!!」という主張よりは
説得力を持つように思います。
このエントリ中の私のコメントでも言及しましたが、同意したのか、はてなスターを付けてくださった方が2人いらっしゃいました。
かつて、青少年ネット規制法が問題になった時、はてなブックマークに
「朝鮮総連に青少年健全育成推進委員会を乗っ取られるというアイデアはないのでしょうか?」
と書いたら、3人がはてなスターをつけてくれました。
もちろん、ネット規制に反対する立場から、朝鮮総連がネット規制に関与すれば、
ネット規制の動きを潰せるのではないかという意図での発言です。
それらを見ると、自分の意見に同意してくれる人は少なからずいるんだと思います。
やはり、これは有効な手段なのではないか、試してみる価値はあると思いますが、どうでしょう…