表現規制とウヨサヨ
自分はウヨクでもサヨクでもないつもりです。
もっとも、他の人から見ればウヨクともサヨクとも映るでしょう。
ネット界隈を見れば、右も左も児童ポルノ法改定などの表現規制に対し強く反発しています。
もちろん規制推進派にも、道徳を重視する立場から推進する右派と、
児童保護、女性保護の観点から推進する左派の、大きく分けて二つの立場があります。
その一方で、反対論のロジックはどうかというと、表現の自由の他に、
国家権力による濫用とか、警察批判だとか、典型的なサヨクのロジックばっかりなんです。
だからこそ、規制反対派の主張がなかなか相手にされないのではないかと思います。
規制反対派の市民団体はほとんど左派的な立場であるがゆえ、自民党を中心とする
保守系政治家にはまともに取り合ってもらいづらいのかもしれません。
私は左派的反対論に同意しておりますが、どうもサヨクしか動かせないことに対し、
辟易としております。
人権侵害2法案 国会で徹底審議を尽くせ匿名希望の時事ブログ
http://blog.livedoor.jp/tokumeikibon/archives/51381826.html
を見ても、左派が食いつきそうな文句しかお目にかかることができませんでした。
人権擁護法案や国籍法改定のときと同様に
反「特定アジア」感情と結びつけることによって、阻止しうる可能性があるのです。
id:kechackさんが1月に書いた、
http://d.hatena.ne.jp/kechack/20090107/p1
中の、
確かに「反貧困ネット」や「もやい」はサヨクかも知れませんが、ただそれは裏を返せば右派の怠慢だと思います。戦後右派は体制迎合、経営側と懇ろになり、労働側を敵視してきました。共産主義の呪縛から放たれてもいまだに右派の体質が変わらない。別に貧困問題はサヨクの専売特許ではなく、ウヨクが反貧困運動をしたっていいはず。
を表現規制問題に置き換えて、
確かに、表現規制反対の署名運動の主宰者や、連絡網AMIはサヨクかもしれませんが、ただそれは裏を返せば右派の怠慢だと思います。
別に表現規制問題はサヨクの専売特許ではなく、ウヨクが反表現規制運動をしたっていいはず。
ということです。ここで言うウヨク、右派とはネット右翼というよりも、
むしろ、国会議員やジャーナリストなどのことを指します。
中国や保守論壇などの問題と並んで、表現規制問題を『反日マスコミの真実』で
取り上げてくれたっていいと思うんですがね…
マスコミが問題点をほとんど取り上げない、反日的、ネット右翼が食いつくネタと
三拍子そろっているはずなんですけどね…
(筆頭編集者の西村幸祐氏は児童ポルノ法改定問題にどういう立場をとっているのでしょうか?)
まあ、北朝鮮の脅威を引き合いに出せば、大騒ぎを起こすことは
不可能ではないかと思います。
4月5日にテポドンが発射されたことですし、北朝鮮に対する怒りと恐怖が、
ピークに達しているところです。
何度もしつこく繰り返しますが、児童ポルノ法改定に伴う、
北朝鮮にとって都合の悪い人物を社会的に抹殺できるのです。
国家権力でなくとも、国家の諜報機関でなくとも、
ごく普通のサラリーマンや学生でも、誰でも、
「お前が持っているのは児童ポルノだろ!!」と因縁をつけて、
性犯罪者のレッテルを貼り、社会的に抹殺することができるのです。
現行犯逮捕なら、逮捕状なしで誰でも警察権力を行使することができます。
国会の動向はどうなっているのでしょうか…
4月7日現在、本格的な審議には入っていない模様です。
与党、民主党の緊急経済対策が相次いで発表され、今月中にも
補正予算案が提出される見通しです。
表現規制問題という観点からも政局の動向が注目されるところです。
保坂展人議員がこれらの問題に関するシンポジウムを開いたそうです。
ニコニコでも放映されたそうですが、私は見ることができませんでした。
また後日公開されるそうですので、それを聞き次第、私の見解を
取り上げたいと思います。