表現規制問題でぶれる新聞

【日本の議論】あの超有名写真集もアウト? 児童ポルノ禁止法改正の行方は…かみ合わない主張

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090726/crm0907261800007-n1.htm

産経新聞児童ポルノ法改定問題に関する記事を掲載しました。

産経新聞と言えば、審議が始まった直後に

【主張】児童ポルノ 根絶へ所持規制は不可欠

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090627/plc0906270421002-n1.htm

という社説を載せ、その後しばらく単純所持規制を訴えるキャンペーンを展開しました。

その一方で、

【衝撃事件の核心】「性暴力を奨励」か「表現の自由」か 凌辱系ゲーム“外圧”で制作禁止に波紋

http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090614/trl0906141600001-n1.htm

のように、表現規制創作物規制に批判的な内容の記事も掲載されるという、奇妙な現象が起こっています。

明らかにぶれているように感じますが、どうなんでしょうか…

産経のブレは派閥争いが背景?

私の推測にすぎませんが、産経新聞がぶれている訳に心当たりがあります。

おそらく、産経新聞の記者や編集者の間で派閥抗争が起きているのではないかということです。


推進寄りの派閥、すなわち道徳を重視する、あるいは統一教会と関係が深い、

オールド保守的な立場の派閥(おそらく、年配者が多い)と、

反対寄りの派閥、すなわちネット右翼に近い、あるいは媚びようとしている

若い保守のグループの間で意見の対立があり、双方がせめぎ合いをしているからだと

私は推測します。


こう考えると、産経新聞のブレとも思えるこの記事は、一種の派閥抗争と解釈すれば

それなりに説明がつくように思います。しかし、自民寄りの色が濃い産経新聞で、

明らかに民主党に肩入れした立場を表明した上で、

 総選挙の結果は、児童ポルノのみならず、「創作物での表現」の将来も左右することになりそうだ。

と締めくくるのは、なんとも不思議ですよね…

さては、外部の記者に委託した記事をほぼそのまま載せたということはないですよね…


ぶれたと言えば、規制推進派メディアの急先鋒、毎日新聞にも

児童ポルノ禁止法:改正案の課題 与党と民主、異なる「単純所持」定義

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090720ddm012040023000c.html

という慎重論が描かれた記事が臺宏士記者によって書かれました。

この記事は保坂展人議員のブログ記事にも引用されましたが、

毎日新聞でさえ、派閥論争みたいなものがあるんでしょうか?

私には編集部内の楽屋ネタは全く分かりません…