衆議院総選挙終わる

民主が308議席衆院選、全議席確定


 30日に投開票された第45回衆院選は31日未明、残っていた比例代表南関東ブロックの最後の1議席民主党が獲得し、全480議席が確定した。民主党は、小選挙区で2005年の前回選挙の52議席から4倍以上となる221議席、比例も前回の61議席から87議席にそれぞれ伸ばし、単独では戦後最多の308議席を獲得した。岩手、福島、山梨、新潟、長野、愛知、滋賀、長崎の8県で議席を独占した。
 自民党は公示前の300議席から小選挙区64、比例55の119議席に激減した。民主党小選挙区議席独占を許した8県のほか、秋田、埼玉、静岡、大分、沖縄の5県でも全敗した。
 公明党小選挙区に擁立した8候補が全員落選。比例で21議席を獲得したが、公示前の31議席から大きく後退した。
 共産党は比例で9議席を、社民党は選挙区3、比例4の計7議席を獲得し、公示前勢力をそれぞれ維持。公示前4議席みんなの党は5議席(選挙区2、比例3)に伸ばし、同じく4議席だった国民新党は選挙区での3議席に減らした。新党日本新党大地は1議席ずつを得た。

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009083100511

と、8月30日の総選挙は民主党の圧勝で終わりました。

はっきり言って、勝ちすぎです!!

一部報道で3分の2を上回ると聞いて驚きましたが、まさか本当に300を上回るとは思いませんでした。

私はもともと政権交代期待論者でしたが、もはや期待や不安を通り越して

恐怖すら覚えます。ちゃんとやってくれるのでしょうか?


とにかく、小選挙区制は怖い。

前回自民党が圧勝したと思ったら、今回は民主党が圧勝という両極端な結果。

いっそのこと、中選挙区制に戻すべきだと思いました…

保坂展人氏の敗因は?

残念ながら国会の議席を継続出来ませんでした


昨日の総選挙結果は、多くの皆さんから御支援を頂いたにもかかわらず、議席に及びませんでした。東京で最強と評されてきた相手候補を追撃して、11万6723票まで支持を伸ばしたものの、なお逆風下で14万7514票を獲得した相手候補に、3万0792万票差で振り切られてしまい当選かないませんでした。また、「派遣の立場から社会を変える」と名乗りをあげた比例単独候補の池田一慶さんと共に、「保坂のぶとを国会へ」と社民党東京ブロック比例区では29万9032票(4・3%)と1議席に到達することが出来ませんでした。地元杉並区をはじめ東京、全国で熱心に応援してくれた皆さんの努力にもかかわらず、国会の議席を獲得することが出来なかったことを大変に申し訳なく思います。


まだ、昨日までの熱気の余韻が残っていて、人と人がつながり、また力を合わせることの凄さと、その可能性を感じています。民主党国民新党生活者ネット、無所属などの立場で大きな連合の輪をつくり、選挙戦の後半は大車輪でぐんぐん運動を拡げることが出来たと候補者としては、とても手応えのある選挙でした。しかし、「議席獲得」という結果を出せなかったのは私の非力ゆえで、応援してくれた皆さんの熱意を形にして結晶させることが出来なかったのは悔しい限りです。また、明日以降に詳しく報告していきますが、大変な皆さんの御支援に感謝感激しつつ、本日は筆を置きます。

http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/b1e931242805e72631c5d701b3e48427

残念ながら保坂展人氏は落選してしまいました。

表現規制問題で規制反対派の筆頭であったために非常に残念です。

やはり、石原伸晃氏の壁は厚かったということになるのですが、その原因として考えられるのは、

  1. 石原伸晃氏の方が知名度が高いから
  2. 石原伸晃氏の方が支持基盤が強いから
  3. 社民党アレルギーが依然として強いから
  4. 前回の当選そのものがまぐれだった

1.は小選挙区で「総理、総理!!」発言などで有名になった辻元清美氏が

当選していることからも、可能性として予想されていることです。

また、「ミスター年金」の異名で一躍有名になった長妻昭氏が、

松本文明氏に大差を付けている*1ことからも知名度の差が考えられます。

しかし、これでは小池百合子氏が無名だった江端貴子氏に負けた理由が

合理的に説明できなくなってしまいます。4.はあっけらかんとしすぎですが、

あまりそういうことは言いたくありませんので敢えて深く掘り下げません…


やはり、2.と3.が大きな理由であるように感じられます。

伸晃氏は初当選以来杉並区に選挙区をおいており、「地元」として定着しています。

そこに今回から選挙協力の一環として、小宮山洋子氏の東京6区から

外様として国替えしてきた保坂氏が入ってきたところで、崩せなかったということでしょうか…

あと、「社民党の人間には絶対に入れたくない」という

社民党アレルギーの人が依然として多いというのも背景にあるはずです。

それを理由に、個人としての保坂氏を応援していても、

比例での社民党への投票を躊躇してしまった人も相当数いるのではないかと考えております。*2

ちなみに、私は社民党の主義主張と相容れない考えも多いのですが、

社民党アレルギーではないので、何のためらいもなく社民党に入れました。

杉並区民ではないのが残念でなりません…


惜敗率を計算してみたところ79.1%。民主党にいたら、復活当選は確実だったでしょう。

民主党にいてくれればという怨嗟の声が聞こえてきますが、

本人の性格上、民主党への移籍は難しいでしょうね…


民主党圧勝の中、みんなの党平沼グループが健闘

民主党の圧勝という大きなうねりのある総選挙の中、

自民党を離党していた渡辺喜美氏が、衆議院解散後に結成したみんなの党が大健闘しています。

渡辺喜美氏には自民・民主・共産も対抗馬を立てられず、

江田憲司氏は自民・民主の候補者の得票数の和とほぼ同じ得票数を集め圧勝。

北関東、南関東で比例での議席を獲得しました。


東京でも社民党の獲得票数を上回り、1議席を獲得しました。

おかげで、保坂展人氏が当選することはできませんでした。くやしくて仕方がありません!!

ちなみにみんなの党で当選した柿沢未途氏は、民主党都議会議員だった当時、

酒気帯び運転事故を起こし、議員を辞職しています。


柿沢氏がそんな人だからこそ、なおさら保坂氏が当選できなかったことが

一層くやしくて仕方がなくなってきました…


平沼グループの健闘も目立ちます。平沼赳夫氏は2位の西村啓聡氏に4万票以上の差をつけて当選。

静岡7区、前回片山さつき氏と接戦を演じた城内実氏は、片山氏と斉木武志氏に

ダブルスコア以上の差を付ける圧勝ぶりでした。


この背景にあるのも、やはり自民党に対する不信感があるのではないかと思われます。

自民党に不信感があるが、民主党には入れたくない…

そういう考えの持ち主の票が、みんなの党平沼グループに流れていったのではないでしょうか?

特に、平沼グループはこのような保守層が支持基盤になっているんでしょうね…


その結果、みんなの党は東海と近畿で議席数が足りず、保坂現象*3が起きました。


というわけで、私はいろいろな意味で腑に落ちない総選挙となりました…

*1:東京において、民主党の候補者が与党の候補者にダブルスコア以上の差をつけているのは長妻氏だけ。

*2:id:kechackさんは、他の選挙区なら勝てたのではないかと言っていましたけどね…

*3:前回の総選挙で保坂展人氏が比例代表で、自民党のおこぼれの票で当選したことから、同様の現象のことを指す。ちなみに、民主党議席が足りず保坂現象を起こしている