名誉毀損で訴えられないものか…

規制推進派のトンデモ発言がまた槍玉に挙げられています。

表現の自由】第28期東京都青少年問題協議会【問答無用?】

http://yama-ben.cocolog-nifty.com/ooinikataru/2009/09/post-cce7.html

「規制に反対するヲタクは認知障害者」(東京都青少年問題協議会

http://d.hatena.ne.jp/killtheassholes/20091002

トンデモ発言の内容は、リンク先を見ていただくこととして、

単に規制推進派ばかりが集まって、より過激で先鋭化した方向に

エスカレートしていくという、誰にでもありがちな*1集団分極化現象が

極端に進んだ結果だというだけではなく、最もトンデモな発言として、

次のようなものまで出ているのです。

先ほど、性同一性障害と同じような位置づけで見ていくことが大事という議論があったんですが、大変深いところになるとは思うんですけれども、どう考えても社会からの集団暴力になってしまう、このまま放っておくと、被害にあった子どもたちに対して生き殺しというか、集団暴力以外の何ものでもないと思うんです。そのために何をするかというところで、こういったものが世の中にはあるよね、不潔で気持ち悪いし本当に嫌だけどあるよねというところが現状、育児をしている者たちのリアリティで実感です。

性同一性障害と同じく持って生まれた嗜好だという事で、子供に対する性暴力漫画を好む人達を放免とするのであれば、彼らは認知障害を起こしているという見方を主流化する必要があるのではないか。

彼らに認知障害があり、暴力的だという事が分かっていれば、証拠が無いのに法規制出来るのかという主張を論破出来る。そうした対策を考えていきたい。

性同一性障害者、認知障害者、精神障害者に対する差別発言でもあります!!

性同一性障害者、認知障害者、精神障害者を性犯罪者と同一視する

非常に危険な発言です!!!


性同一性障害者、認知障害者、精神障害者は直ちにこの発言に対して抗議すべきです!!!


ちなみに、この発言をしたのは大葉ナナコです。

名前を覚えておいたほうがいいでしょう。


これらのようなトンデモ発言

名誉毀損で訴えられることができるのであれば、

してみたいですよね!? 皆さん!?


残念ながら、名誉毀損で訴訟を起こしても勝ち目はありません。

石原慎太郎都知事のババァ発言をめぐる裁判で、原告が全面敗訴したことからもわかるように、

不特定に対する名誉毀損での損害賠償請求は認められないのが現状なのです。


事実、山口貴士弁護士も、ババァ発言については以下のように指摘しています。

石原知事「ババァ」発言、女性たちの賠償請求棄却


あちこちのMLやホームページを見ると判決について否定的な見解が多いようですが、私は、今回の判決の結論は概ね妥当ではないかと思います。

最近、ある集団に関する表現行為について、その集団に属する個々人に損害賠償請求権を認めようとする動きがありますが、私は基本的には、反対の立場です。(なお、私は決して石原都知事発言それ自体を擁護するつもりはありません。政治家として姿勢に大いに疑問を感じますし、こういう都知事を擁していることを一都民として恥ずかしくも思っています。その政治的な責任は大いに追及されてしかるべきでしょう。)

例えば、
女性差別発言
人種差別発言
部落差別発言
などについても、特定の個人に対し向けられたものではない限り、慰謝料請求権を認めるべきではないと思います。
それは、表現の自由の問題との関係で、非常に微妙な問題を孕んでいるからです。

http://yama-ben.cocolog-nifty.com/ooinikataru/2005/02/post_3.html

と、ババァ発言を非難した上で、原告女性の損害賠償請求棄却を

妥当なものだと判断しています。


また、ババァ発言の原告団は、石原都知事が一審判決後の記者会見で、

「あれはパフォーマンス」と発言したことに対しても名誉毀損で提訴しましたが、

その訴訟も一審、二審ともに敗訴しています。


ババァ発言をめぐる裁判だけではありません。

毎日新聞WaiWai問題をめぐって、毎日新聞を訴えた人がいましたが、第一審では

「特定個人について言及するものでない限りは、いかに低劣な内容のものであったとしても、

他人の生活等に対して圧迫、干渉を加えるような性質のものではない」

全面敗訴しました。控訴したようですけど、その後どうなったのかは分かりません…


そういえば、WaiWai問題をめぐってはこの裁判以外に、集団訴訟や同時多発的訴訟を

呼びかける向きもあったはずですけど、それはどうなったのでしょうか…



とにかく、名誉毀損で訴えたのでは勝ち目はなく、反訴されたら返り討ちにあうのがオチです。

本当に規制推進派はうまく逃げ口を作っています。


一方、ブログを見ても、保坂展人氏は八ツ場ダム問題の話題ばっかりで、

表現規制問題には触れていません。

保坂氏の連絡先に対し、抗議するように呼び掛けるのも手かもしれません。



認知障害者団体の連絡先

とりあえず、認知障害者、精神障害者性同一性障害者に対する

差別発言に対し抗議したい方のために、

これらの関連団体の連絡先を紹介しておきます。


抗議文を書くときには言葉遣いに気をつけて、

くれぐれも一人で大量の文章を送りつけないようにしてください。




社団法人認知症の人と家族の会


〒602-8143京都府京都市上京区堀川丸太町下ル京都社会福祉会館内
TEL 075-811-8195 FAX 075-811-8188
office@alzheimer.or.jp

http://www.alzheimer.or.jp/jp/index.html

日本認知症ケア学会 (日本認知症ケア学会事務センター)


〒162-0825東京都新宿区神楽坂4-1-1 オザワビル(株)ワールドプランニング内
TEL:03-5206-7431 FAX:03-5206-7757 E-mail: d-care@nqfm.ftbb.net
(9:30〜17:30 土・日・祝日を除く)

http://www.chihoucare.org/

特定非営利活動法人 全国精神障害者地域生活支援協議会


〒160-0022 東京都新宿区新宿1-24-7 ルネ御苑プラザ418
TEL 03-5312-1950 FAX 03-5312-1951
E-Mail info@ami.or.jp

http://www.ami.or.jp/

全国精神保健福祉連絡協議会事務局


〒187-8553 東京都小平市小川東町4-1-1 国立精神・神経センター精神保健研究所 精神保健計画部内
TEL 042-341-2711(内線6209) FAX 042-346-1950
E-mail info@renraku-k.jp

http://renraku-k.jp/

京都精神障害者の人権を守る会事務局


〒612-8089 京都市伏見区銀座1丁目360 めぐみホーム内
TEL/FAX 075-605-4210

http://mamolukai.at.infoseek.co.jp/

社団法人日本精神保健福祉士協会


〒160-0015 東京都新宿区大京町23番地3 四谷オーキッドビル7階
TEL 03-5366-3152 FAX 03-5366-2993

http://www.japsw.or.jp/

財団法人 日本精神衛生会


〒162-0851 東京都新宿区弁天町91
TEL/FAX兼用 03-3269-6932
E-mail z-seisin@dc4.so-net.ne.jp

http://www.jamh.gr.jp/

「精神病」者グループごかい


〒790-0065 愛媛県松山市宮西3-5-14
TEL 089(925)1383

http://www.geocities.jp/gokaino1/

日本社会精神医学会


〒104-0061 東京都中央区銀座1-23-2 上野ビル2階
TEL 03-5524-1227
FAX 03-5524-1228

http://www.jssp.info/

性同一性障害患者支援センター

http://gid-center.com/

TSとTGを支える人々の会

http://www.tnjapan.com/home.htm

性同一性障害をかかえる人々が、普通にくらせる社会をめざす会


e-mail info@gid.jp
TEL 03-3492-6071  FAX 03-5715-2703
(受付時間:月曜〜金曜 10:00〜17:00 )

http://gid.jp/

NPO法人 GIDmedia

http://gidmedia.org/

認知障害者・精神障害者性同一性障害者に関係する団体はほかにもあるはずですので、

他の物に関してはお手数ですが、各自で調べていただきますよう、

お願い申しあげます。

*1:もちろん、ウヨクやサヨクに頻繁に見られますし、規制反対派の間でさえも起こりうる