ネット世論≒反マスコミは的を射ているかもしれませんが…
ネット世論が親自民・反民主の理由-反マスメディア・反マスコミとしてのインターネット - Mちゃんの経世済民!
http://d.hatena.ne.jp/Mchan/20091016/1255649374
ちょっと気になったので記事を作ることにしました。
ネット世論が親自民・反民主なのはなぜかと背景が分析されています。
ところが、旧来型のマスメディアは力を持ちすぎてしまったらしい。政治家の発言を切り貼りしたり、政権に対しての報道の影響はすさまじく、相手に対して生殺与奪の権を握っているのは政府ではなく逆にマスメディアの方に行ってしまった。前節の最後に政府の広報を見ればよいと書いたが、んなもん誰も読まない。むしろテレビを見る。つまり都合のよい情報だけを国民に提供している(=権力の証)のは政府ではなくメディアの方になってしまったのだ。
そんな時に登場したのがインターネットである。ネット世論は元々新聞などの既存マスメディアが通った道を進んでいる。すなわち既存マスメディアという権力に対しての批判だ。権力(マスメディア)が都合のいい情報を国民に伝えることを阻止する方向にネット世論は成長した。現にネットで話題になるニュースはほとんどがマスメディアの報道しないことだったり、マスメディアの論調に対する批判である。
ここで言いたいことは、自民党に何かのバリューがあってネット世論が親自民になっているのではなくて、マスメディア憎しの思いで親自民になっているという点である。ようはネットが「親自民」になっているのは、ただ単に敵の敵は味方なだけ、という話だ。
確かに、ネット論壇に渦巻く反マスコミの流れと、ネット世論で自民寄りが優勢なのと
何か関係あるのではないかという見方は可能でしょうね。
右から見れば「マスコミは民主党に都合の良いことしか言わない」のであり、逆に
左から見れば「マスコミは自民党に都合の良いことしか言わない」そうですからね。
ですから、右派的な考えの持ち主において「反マスコミ=反民主党→親自民」という
構図ができているように感じ取ることは可能でしょうかね。
竹島や対馬の韓国人の問題を始め、東アジア関連の問題に関してネット上の外交の議論は、反マスメディアなのは確かだが、自民党の外交政策を支持している訳ではない。自民党の竹島政策、東アジア外交政策を積極的に支持しているだろうか?そうではないのだ。つまり、ネット世論は自民支持なのではなく、反マスメディアなのだ。
たしかに、自民党の外交政策が積極的に支持されているというわけではないですよね。
人権擁護法案や外国人参政権だって、自民党内でも賛否で意見が分かれているわけですし。
以上の事をまとめてさらに今後の予想を立ててみよう。
ちょっと突っ込みを入れたいところがあるので指摘します。
親自民はともかくとして、ネットにおける反民主党の源泉って、
間違いなく嫌韓・反中にあるのではないでしょうか!?
親自民といっても、自民党にも「売国」的な政治家と目されている人物は
たくさんいると思うんですがね… (加藤紘一氏とか河野親子とか…)
福田康夫氏が総理大臣だった時でも自民党支持がそれほど減らなかったことを考えると
消極的支持というものが少なからずあるのは事実だとは思いますがね…
小泉、安倍、麻生の時代は積極的支持が多かったのではないでしょうか。
反マスコミでも、表現規制問題やオタクバッシングの風潮に反発してマスコミ嫌いになった
立場も相当数いるはずですから、この場合はウヨク、サヨクは関係ないはず。
表現規制問題に関しては、ネット論壇では右派、左派ともに、程度の若干の差こそあれど
異口同音に規制反対の大合唱なのですから。
第一、「ネット世論=保守or右翼」という位置付けが間違い。
実際のところ、ネット世論で声が大きいのが保守or右翼的な主張であるがために、
結果としてそれがネット世論とみなされてしまっているのでしょう。
事実、2ちゃんねる議員・選挙板の児童ポルノ法改定問題の関連スレには
意外なほどネット右翼的な書き込みが少ないのですから。
いずれにせよ、id:Mchanさんが「親自民」と呼んでいる層が、
民主党に近づくことはまずあり得ないと思うんですがね…
数年後はどうかと言われても、嫌韓が台頭してからもうすぐ10年近くになるはずですから。
ただ、先月の記事ですがこんな事例もありまして。
八ツ場ダムの町、一晩にメール4千通 批判・中傷8割
前原誠司国土交通相が建設中止を表明した八ツ場(やんば)ダムのある群馬県長野原町の町役場に、一晩で4千件のメールが殺到していたことが25日わかった。建設推進を求める地元に対し、8割が批判的な内容。町は「中傷が目立ち、メールサーバーへの負荷もかかる」として、メールの受け付けなどを25日朝、停止した。
地元の住民代表らが23日の前原国交相との意見交換会への出席を拒否したことを受け「対話拒否はおかしい」「(民主党が総選挙に勝ったという)民意に背くのか」といった批判や、「ダムが中止になって、なぜ喜ばないのか」という意見が多く、なかには「ごね得」「非国民」などと中傷するメールも。
同町によると、通常は一日数件が届く程度。前原国交相が現地視察をした23日は200件を超すメールが届いた。担当者が25日午前8時すぎに確認すると、前夜からの間に4千件届いていたという。ネットの巨大掲示板に役場のメールアドレスが書き込まれたことが原因らしい。
担当者は「電話もひっきりなしで、仕事にならない。なぜ地元が悪者にされるのか」と憤っている。
http://www.asahi.com/national/update/0925/TKY200909250393.html
巨大掲示板というのは間違いなく2ちゃんねるのこと。一人で何件ものメールを送った人も
少なからずいることを考慮しても、ネット世論=反民主が必ずしも正しいとは
言えないのは明らかだと思います。
一晩で4000件のメールを少人数で出すとは思えません。少なく見積もっても数百人規模。
住人が多く、祭りが起こりやすい板なのは確かでしょう。
それにしても、「非国民」という言葉を民主党寄りの人が使うとは…