保坂さん、児童ポルノ法改定問題を広く知らしめる為、是非とも本を出版して下さい!!!
早くも動き出した「児童ポルノ禁止法案」
何でも「やりだすとまっしぐら」的な傾向があって、新政権になってからは「公共事業」を中心に活動を続けてきた。けれども、前国会解散前に問題となった児童買春・児童ポルノ禁止法改正案の問題点は、政権交代後の国会でどう議論されるのかという点について、たびたび読者からのメールもあり、また意見もいただいてきたので、「どこどこ」日記でもふたたびこの問題を考えていきたい。
どうも29日の自民党法務部会で前国会で提出した与党案を、臨時国会で提出するとの提案がなされたようだ。ところが、塩崎元官房長官から「野党になったのだから、旧与党案だけを出すのはいかがなものか。民主党と修正協議も進んでいたのだから、与野党合意できる案にまとめては」という異論が出され、激論になり、結局は結論は出ずということになったようだ。
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/c24bbcc80b10d920b13851bd66562179
保坂展人様、お久しぶりに表現規制問題の話題を出していただきましてありがとうございます。
保坂氏の記事によると、千葉景子法務大臣は児童ポルノ法に関して次のようにコメントしています。
Q:昨日,自民党の部会でも児童ポルノ法改正の再提出が協議をされたわけですけれども,児童ポルノを巡る現状と,どのような法改正が必要かとか,お考えをお聞かせください。
A:新しい内閣がスタートする前に,国会でかなり議論が進みまして,ほぼ共通な,与野党の協議もほぼまとまったというところまでいっていると承知をしています。それからこの問題については,大変多くの皆さんが心配をなさって,成立を何とか図るべきという声も大変大きくありますので,国会のこれまでの議論の進んできたそういう経緯も踏まえながら,私もできるだけどういう形でそれをまとめていくのが良いか,真剣に考えていきたいと思っています。
Q:自民党の方は単純所持の規制,これをやはり改めて訴えたいと,求めたいという内容でして,民主党の方は,取得したときの取得罪というのを設けていまして,ちょっとその辺の違いがあったのですが,改めて大臣の単純所持規制についてのお考えをお聞かせ下さい。
A:最終的な取りまとめの過程で両者の意見がかなり煮詰まって,一定の方向にいきつつあったと思いますので,ここは所持,取得,それの事実的な合意点というのが見い出せるのではないだろうかなとは思っています。
Q:単純所持禁止に反対というか,問題ありとされていたかと思うのですが。
A:よくよく考えてみますと所持に至るところをどうみるかということであって,まったく所持していることを絶対もうだめと言うのでもなし,あるいは,所持は処罰はできないのだというのではなくて,そこにどうやって所持に至ったのかというところがやはりある意味では問題だったのだと思います。そこはだいぶ煮詰まっていると思いますので,是非これはまとめることができるように私もどういう形が一番良いのか考えていきたいと思います。
それに対して、保坂氏は次のように分析しています。
この大臣会見を読むと、与野党合意=法務委員長提案(国会での議論なし)という道を模索しているのかなと思う。私が議席を失ったことで、今、法務委員会に社民党の議席はなく、民主・自民・公明の3党で決めていくことになる。与野党で修正協議で一致したものを「委員長提案」をすると、全会一致となって国会審議は行われず、問題点を社会的に明らかにする機会がなくなる。
保坂氏が懸念しているのは、審議が行われずに委員長提案で全会一致で成立することだそうです。
なお、その可能性については、私も最も懸念しているシナリオの一つです。
その一方でネット上では、早くも「千葉氏が日和ったから、自民党案をのまされるに違いない!!」という
話が流されているようです。
旧社会党系の千葉景子法務大臣は、ネット右翼が持っている「規制推進派=サヨク」という
ステレオタイプに合致しがちなタイプだというのも、この話が流されている背景だと思われます。
そういえば、前の通常国会で児童ポルノ法改定案について与野党協議が行われた時も、
与野党で合意したという報道が流されましたが、以前の保坂氏のブログ記事によれば、
児童ポルノ禁止法の「修正協議」は継続中
またもや「児童ポルノ禁止法」の「与野党合意」が成立したという情報が流れた。具体的にはTBSのニュースが報道したものだが、実際はどうだったのかと民主党の担当者に聞いてみると、「持ち越しになった。まだすべて合意したという段階ではない」とのことだった。ならば、なぜ「与野党合意」のニュースが流れたのかと聞くと、与党側が記者レク(ブリーフィング)をしたからではないかとのことだ。
このようなニュースは、一面の真実を伝えているものの正確ではないようだ。そこで、今日の段階で把握出来た限りの状況を記しておくこととする。「一面の真実」と書いたのは、たしかに大筋の合意出来る点が拡がったということのようだ。
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/8fe6ba919f8078904b3931b63d6b9b54
もっとも隔たりのあった「単純所持規制」については、与党と民主の案を折衷する方向で話し合われているが、結論は出ていない。一方、3号ポルノに代表される「児童ポルノの定義」についてはまとまっていない。「マンガ・アニメ、ゲーム」などを対象とした条文については、付則から外す方向で協議が進んでいるようだが、これも結論には至っていない。
とのこと。合意には至っておらず、報道は与党(当時)側のリークによるものだったそうです。
ということは、千葉氏がマスコミのリーク報道を鵜呑みにしたうえで、それを踏まえて
最終的な取りまとめの過程で両者の意見がかなり煮詰まって,一定の方向にいきつつあったと思いますので,ここは所持,取得,それの事実的な合意点というのが見い出せるのではないだろうかなとは思っています。
と発言した可能性があるのではないかと私は推測しておりますが、
それはありえないのでしょうか? あと、
まったく所持していることを絶対もうだめと言うのでもなし,あるいは,所持は処罰はできないのだというのではなくて,そこにどうやって所持に至ったのかというところがやはりある意味では問題だったのだと思います。
という発言は、民主党案の取得罪のことを指しているのではないかと私は思います。
少なくとも、自民党案の単純所持規制に賛同しているということは読み取れません。
さらに、厳密に言うと、与野党で合意ができたとは言っていません。
所持,取得,それの事実的な合意点というのが見い出せるのではないだろうかなとは思っています。
というのは、合意できたという事実ではなく、合意点が見い出せるのではないかという
千葉氏の私見に過ぎないのではないかと思います。
保坂氏の失敗を強いて挙げるなら、千葉氏のインタビューの出典を示さなかったことです。
調べたところ、私はそのインタビューの出典を見つけましたので、下記のとおりリンクを貼ります。
http://www.moj.go.jp/kaiken/point/sp091030-01.html
とにかく、この政治状況*1下では、臨時国会で成立する可能性はほとんどないと思いますが、
来年の通常国会が山場になるのは間違いありません。
(カムラナオトさんの投書については、ここでは割愛します…)
在野で議論を深めていくためにも、保坂氏は是非、本の出版を!!
解散前の「表現規制」問題をめぐる議論で、たいへん多くの方から応援をいただいた。にもかかわらず、国会の外に出てしまったので問題意識を共有する議席のある議員の人たちの頑張りに期待をする他ないが、少なくとも在野で議論を深めていく役割は果たしていきたいと思う。
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/c24bbcc80b10d920b13851bd66562179
とおっしゃっている保坂氏のために、改めて提案いたします。
是非、表現規制問題に関する本を出版して下さい!!
具体的には、児童ポルノ法改定の問題点などを
社会的に白日の下にさらすことが目的です!!
コピーは「マスコミが報道しない真実がここにある!!」、
「『子どもを守る』という美名に隠された黒い罠」などとでもしましょうか。
内容は、一般の方向けの方が望ましいでしょう。あまりオタクっぽい内容にすると、
「オタクの問題」に矮小化されていまい、「国民全体の問題」という認識は
一切広がりませんからね…
何も、全ページを書き下ろす必要は全くなく、一部はブログの記事に加筆修正を加えたもので
十分なのではないかと思いますが、いかがでしょうか?
あるいは、その分保坂氏の印税の取り分が減りますが、他の問題意識を共有する人に*2
書いてもらうという方法もあるのではないかと思います。
今までに、そういう本が出版されたことは無かったので、需要は十二分にあります。
出版されたら、私たちで宣伝しまくって、買いまくって、
ベストセラーにしましょう!!!
ベストセラーになれば、問題点を広く知らしめることができますし、
保坂氏に印税も入りますので一石二鳥です!!
Amazonのアソシエイトに加入している皆さんは、その本を宣伝し、売れれば一部が
皆さんの収入になりますので、こぞって宣伝しましょう!!
ベストセラーになれば、関連本も続々と出るでしょうから、ますます広く知れ渡ることでしょう。
反響が大きければ、続編も出しましょう!!
続編が出れば、より多くの問題点を取り上げることができますし、
反響を載せることもできます!!
私は以前、表現規制に関する本の出版の話があるとの情報を聞いたことがあるので、
是非とも出版していただきたいものです。
保坂展人様、何とぞご検討いただきたく、よろしくお願い申し上げます。