東京都青少年問題協議会についてのメモ
一次情報がまだ少ないですけれども、
東京都青少年問題協議会についての情報があったので紹介しておきます。
「マンガ論争勃発」の著者、昼間たかし氏によれば、
本日は、答申の素案についての話し合いだったわけだけれど、
http://www.mangaronsoh.com/archives/1917752.html
あまり論議もないまま予定より20分ほど早く閉会。
傍聴席には、コンテンツ文化研究会、同人誌関係者などの姿がちらほらと。
とのこと。やはり関心のある人は多いようですね。
昼間たかし氏と永山薫氏、コンテンツ文化研究会の方が来たのであれば、
ある程度、学識的なものがあるのでその点は心配ないと思います。
昼間氏の指摘通り、正式な議事録などはいずれ東京都のサイトにアップされるでしょう。
その一方で、zip配布の答申案が出回っていますが、
100%信用できるかの確証は少なくとも私にはわかりません。(私もそれを確認しました。)
いずれ正式な物が出てくるはずなので、正確な情報はわかるでしょう。
昼間氏によれば、
要点としては
1:単純所持罪を設けるように都から国会への働きかけを要望(条例による禁止は行わない)
2:不健全図書類に児童が性的対象となっている漫画を含めることを要望。同時に、自主規制団体に表示図書とすることを働きかけ(条例による規制を求める文言はナシ。包括指定等の文言もナシ)
とのこと。
例の「認知障害」発言のような超トンデモ発言はさすがに出なかったらしいですが、、
この会議が公開されていたからなのでしょうか。
トンデモ発言が出ていたら、誰かが槍玉にあげるでしょうか…
コンテンツ文化研究会の方が取り上げるか、あるいは議事録にありのままに
載ってしまうかのどちらかなのではないかと思います。
あと、非常に奇特な都議会議員がいたので、その方、関口太一都議の日記を紹介します。
なお、太字は引用者である私によるものです。
東京都青少年問題協議会。都知事の諮問機関で、東京の子どもたちの健全育成に資する政策を都知事に提案することを求めらた協議会です。この度、協議会委員に選ばれ、会議に初出席。
議題は、名指しで誹謗中傷が横行する学校裏サイトなど子どもに重大な悪影響を及ぼすケータイ・ネット環境をどうしていくか、そして、ネット上などに溢れる児童ポルノをいかに規制していくのかという点。
今日、中間報告が提出されました。ネット問題に関しては、フィルタリングの強化や、親、学校、行政、事業者に求める取り組みなどを確認。そして、多くの時間を割いたのは児童ポルノ規制について。論点は、単に児童ポルノを所持しているだけで逮捕され罰を受けるいわゆる『単純所持規制』を安易に求めるか否か。委員の多数は単純所持規制には賛成のようでしたが、私からは、単純所持規制による捜査権の乱用や、冤罪の可能性という側面もある為に、単純所持規制が一人歩きしないように、単純所持の定義をしっかりと議論する必要があると発言致しました。例えば、購入したという行為や、繰り返し取得しているという行為といったような具体的な行為を指すなど、その定義付けは慎重さが求められると考えるのです。つまりは、児童ポルノ画像が添付されたスパムメールが届いた場合や、児童ポルノのページだとは知らずにうっかり画像をダウンロードした場合などはどうなるのかということも勘案することが必要不可欠。
そして、原則として最後に付け加えたのは、子どもを性の対象にするのは断じて許してはならないという点。来月から約二週間、当協議会はこの中間報告に対して、都民の皆様から広くご意見を伺うパブリックコメントを実施します。協議会ホームページにどしどしご意見をお寄せ下さい。
http://www.taichi-net.jp/diary.cgi?mode=view&no=340&id=ad
ご覧の通り、関口都議は単純所持規制に慎重な考えです。
単純所持規制論批判に関しては、私たちのものと合致しています。
「例えば、購入したという行為や、繰り返し取得しているという
行為といったような具体的な行為を指す」というのは、民主党案にある
取得罪のことを指しているのでしょうか…
関口都議によると、来月からパブリックコメントが実施されるとのことです。
注目しないといけないでしょうね。
また、昼間氏によれば、
関口太一都議会議員:単純所持規制の危険性などを熱弁。
後藤啓二弁護士:「冤罪の可能性はゼロじゃないかもしれないが、子供に対する凄まじい暴力は既にあるから、単純所持規制を条例で行うべき」
前田雅英教授:「↑と、後藤さんは意見されたんですけど、それは、やはり国会の審議にお任せしないと…。そもそも、児童ポルノ法に対するスタンスは、自民も民主も違いないですし…そもそも、児童ポルノ法と漫画の問題は別ですから」
山崎孝明江東区長:所用により欠席のため書面で意見を述べた都議会議員に「私だって、忙しいのに来てるんですよ!」となぜか激怒。
http://www.mangaronsoh.com/archives/1917752.html
という議論(?)が行われたとのことです。
昼間氏いわく、
規制の強化を目指しているというよりは、青少年の問題をきちんと
http://www.mangaronsoh.com/archives/1917752.html
考えているという「仕事やってます」感を出すためのイベントに思えてくるよ。
とのことですが、噂通り前田雅英氏に歩み寄っているからなのか、
それとも規制に関する推進派と反対派の一連の動きを
シニカルにとらえているだけなのか、私にはさっぱり分かりません。
で、さっき言ったネットで出回っている答申案が載っているのは、
http://www1.axfc.net/uploader/Li/so/51843
↑このページ。
見たところは本物っぽい気がするのですが、
誰がアップロードしたんでしょうかね…
コンテンツ文化研究会の関係者の方でしょうか…
この「答申案」や、今後出るはずの正式の答申案など、
より詳細な情報を参考にして、今後詳しい記事を書くことになりますかね…