「媚権派」なんて存在しない!!
ちょっと書くネタが思いつかなかったので、以前から不思議に思っていたことを書きます。
(といった矢先に、書くべきことが出てきたので今後書きます…)
id:kechackさんの持論である、媚権派についてです。
媚権派はネット右翼と似ているが、
kechackさんは以前、
ネット界には媚権派と呼ばれる勢力が存在する。ただネット右翼と同一視されることが多く、その実態はよく知られていない。特に左側の人たちにとって、これらを区別するニーズがないのであろう。
その生態の違いは以下の通りである。
● ネット右翼は右側からの政権批判も辞さないが、媚権派は政権批判という行為そのものを嫌う。
○ 小泉訪朝の際、小泉首相が食料援助を決めたことを批判したのがネット右翼で、拉致被害者家族が首相を批判した際、「小泉首相に感謝しろ!」と拉致被害者バッシングを展開したのが媚権派である。
○ ネット右翼は安倍総理のアジア外交に批判的であるが、媚権派は理解的である。
○ ネット右翼は安倍総理の慰安婦問題に関する対米工作に批判的だが、媚感派は理解的である。
● ネット右翼は創価学会・公明党に批判的だが、媚権派は創価学会・公明党に親和的で民主党の方をより敵視する。
一応分けてみたが、実際はそんなにきれいに分離しない。実は自称ネット右翼の多くが媚権派の色彩を強く持っているのがわかる。安倍政権の支持率が急低下しているが、こういう時期はこの両者が分離しやすい。政府や与党を支持することが自己目的化している人が浮いてくる。
両者が非常に似た領域に棲息し、普段区別がつかないのは、発生の根源が同一だからであろう。
今の右派には教科書がない。反面教科書として特定アジアや、左翼が存在しているだけである。左翼は政府を批判することが自己目的化しているから、それをアンチテーゼとすれば自動的に親政府的になる。そのような環境の下、右派としてのアイデンティティが確立しないまま政府や与党を支持することが自己目的化した人間が増殖するのである。
ネット右翼は「日本人である」ということで漠然とした優越感を保つが、媚感派は政権の支持者であるということで、より直接的な優越感を保持する。弱い人間ほどより強い優越感に対するニーズがあり、そのニーズを最も手頃に保持でいるのが媚権という立場である。
http://d.hatena.ne.jp/kechack/20070618/p1
私はネット右翼と媚権派に分けて考えています。ネット右翼は右側から政権批判
http://d.hatena.ne.jp/kechack/20081127/p1
することも多々ありますが、媚権派は政権批判という態度そのものを嫌います。
私はローゼンマンセーグループは媚権派の色彩が強いと思います。
麻生総理は保守派と言われながら、あまり保守色の強い政策は遂行してません
し、安倍ちゃんマンセーの時とは様相が異なります。
媚権派というのは社会的弱者が多く、普段は社会的に強いたげられているのに
、政権や政権与党を強く支持することにより、自分が社会の真ん中にいるような錯
覚を覚えて、いろいろな欲求不満を解消しているのです。
媚権という言葉はあまり普及しなかったからなのかは定かではありませんが、
kechackさん自身、昨年の正月の派遣村について取り上げた記事以来、
本文で「媚権」という言葉を用いていません。
というのも、使う機会がないからでは!?
「媚権派」は民主党支持に鞍替えしたでしょうか!?
私の知る限りではまったくそんな様子は見られません!!
むしろ、外国人参政権などの問題で反民主が勢いづいているように思います。
創価学会批判の度合いがどう変わったのかも私にはさっぱりです。
もっとも、媚権派というべき勢力は存在しないわけではありません。
政権交代にともない、自民党支持を取りやめ民主党側に軸足を動かしつつある勢力がいくつかいますが、
それがまさしく媚権派です。
ただし、それはkechackさんのいう媚権派とは根本的に異なります。
結局のところ、kechackさんの媚権派論は全部ではないにせよ、
多くは誤りだったと政権交代から半年以上たって思います。
kechackさんが媚権派と呼んでいる勢力以外にも、権力に媚びるネットユーザーも
いるでしょうが、少なくとも私は知りません。