軽率だった先日の発言
先日の、行動する保守は、矯風会を叩き出せ!!について、
id:baisemoi_bulletさんから、
だけど、表現規制反対は情報戦です。どんな経済力や暴力や動員力を持っていようと、おかしな言動の勢力と手を組む事はマイナスにしかなりません。
規制派や反対派が何を主張し、どう動いているのかが絶えず外から観察されています。
そこで、「反対派が在特会と手を組んで、歪んだナショナリズムや排外差別主義を叫び始めた」という情報を残す。情報戦の只中で在特会と手を組むというのは、そういう事です。
http://blog.livedoor.jp/baisemoi_bullet/archives/65327269.html
行動する保守と組むべきだと発言したのは、軽率だったと思います。
不適切な発言を行ない、誤解を与えてしまったことについて申し訳なく思っています。
後ほど書くように、行動する保守勢力に関して批判することに対して、
マスコミは及び腰ですから、大問題になる可能性はそれほどではないにせよ、
そういうことが起こりえる可能性は高いですね…
もっとも、極右、極左、その他関係なく、「おかしな言動の勢力」は
規制反対派にいるわけですから、必ずしも在特会に限る話ではありませんし、
在特会と組まなくとも、そのような宣伝をされる可能性は否定しきれません。
日護会が動いたこと、保守・右派が食い付くネタと抱き合わせになっていることから、
高い確率で連中が介入してきます。
介入を事前に阻止することは不可能ですし、介入が始まったら、
介入をやめさせることもできません。
私は、行動する保守界隈に対する呼びかけというよりは、
行動する保守界隈に対する揶揄、皮肉を込めたものとして書いたのですが、
一部の人には猛反発を受けてしまい、釈明に追われる羽目になってしまいました。
baisemoi_bulletさんからは、次のような発言もありました。
また、余程の後ろ弾カマさない限り(日護会のデモは、その点で一線越えてたでしょうが)、あまり批判もしないで放置している。この現状からして反対派は既にネトウヨや在特界隈と「戦略的に手を組んでいる」と言えるかもしれません。
私は「反対派は既にネトウヨや在特界隈と「戦略的に手を組んでいる」」のではなく、
規制反対派にネトウヨや在特界隈が含まれているのではないかと聞きました。
すると、baisemoi_bulletさんから、そこでいう「反対派」は反対派全体ではなく、
「ネトウヨや在特界隈ではない反対派」という意味だと説明を受けました。
行動する保守が表現規制問題について言及する機会は少ないですが、
瀬戸弘幸氏といい、桜井誠氏といい、反対寄りの意見ばかりですからね…
ネット右翼もほとんどが反対寄りの発言をしているので、
行動する保守が規制に反対することに期待している人は多いと思うんですよね…
ただ、行動する保守に批判的な人は、日護会の活動が告知された時点で、
「危険なので近づかないで下さい。」というコメントが大量にRTしていましたから、
放置しているとは言えないと思うのですが…
少なくとも、日護会のシンパからは拍手喝采と言うほどの反応ではないにせよ、
それなりに高評価する向きはあるように思います。
瀬戸弘幸氏も都庁前での街宣活動に参加していたようですが、
街宣活動の中身に対する反応は、「民主党が規制を推進している」*1というもの以外、
シンパからも批判者からもそれほど大した反応は無かったように思います。
念のため申し上げますが、
私は在特会を好意的に見ているわけでは決してありません。
シンパだったら、「悪」とか「何千万人もの人を虐殺したソ連」に例えるわけがありません。
彼らの活動を見ていると、抗議するにも方法があるだろ!?と常々思います。
例の朝鮮学校に対する抗議は明らかに許されないことですし、*2
最近はこんなニュースもありました。
名古屋市内で17日に予定されていた戦時中の慰安婦問題の講演会が、保守系団体の圧力で会場のキャンセルに追い込まれていたことが分かった。抗議を受けた貸しホール「桜華会館」(同市中区三の丸)の職員が主催者に相談し、主催者側がやむなく利用中止を決めた。今後、別会場での開催を検討する。
講演会は、韓国在住の元慰安婦の女性を招いて証言を聞くもの。韓国併合100年の節目に、歴史を学ぶのが狙いだった。新日本婦人の会愛知県本部が主催し、2月に予約を入れていた。
http://www.asahi.com/national/update/0415/NGY201004150030.html
やはり、連中と手を組むのはやめだ。
明らかにやりすぎ。慰安婦団体を逆上させたと思う。
慰安婦問題の真実がいかなるものにせよ、会館側は連中を訴えるべきだったと思う。
集会をつぶしたところで、連中にとってプラスになるとも思えない。
たびたび言うが、穏便な行動はとれないのか!?と言いたい!!
ちなみに、報道は「保守系団体」に及び腰だと思われているようです。
産経ならまだしも、朝日新聞までもが「保守系団体*3が抗議」としているぐらいです。
その報道に対し、baisemoi_bulletさんは激怒し、
http://blog.livedoor.jp/baisemoi_bullet/archives/65327655.html
と発言しているぐらいです。
今まで、在特会の問題行動が大きく取り上げられることは非常に少ないですから、
「在特会をマスコミが牛耳っている」なんていう陰謀論が出るのも、不自然ではないですよね…
(それにしても、愛知県遺族会*4の関係者はどう思ったのだろうか…)
しかし、行動する保守は独断で動きかねない
前回取り上げた通り、男女共同参画基本計画案に表現規制が盛り込まれました。
詳細については、前回の記事をご覧ください。
その記事でも言及したのですが、その計画案の中には、
保守・右派が反対しそうな内容がたくさん含まれています。
その点を考えると、例え、私が連中に対して発言しなくとも、
連中のシンパから、表現規制について反対するよう促すメールが連中に送られなくとも、
行動する保守が独断専行で動く可能性が高いと私は思います。
独断で動かれたら、ミスリードされかねません。
だったら、事実を指摘したうえで、ミスリードしないように釘を刺して
反対するよう促すという手段もないわけではないのですが、
そういうわけにはいかないでしょうかね…
とにかく、連中が動き出したら止めようがない。
計画案の本件である、ジェンダーフリー、夫婦別姓については必ず動く。
もしかしたら、表現規制についても動くかもしれない。
連中が、表現規制に関しても動き出したら止めようがない。
動向を見守っていくしかないというのが現状だと思います…