参議院選挙選挙短観その1

民主、過半数微妙 50議席台前半か 朝日新聞序盤調査


 7月11日投開票の参院選について、朝日新聞社は24、25の両日、電話による情勢調査をした。取材も合わせて序盤情勢を分析すると、(1)民主は選挙区で伸び悩み、50議席台前半程度で、非改選62議席を合わせて単独過半数(122議席)はきわめて微妙(2)自民は1人区では民主と互角の戦いをしており、40議席台をうかがう(3)みんなの党は選挙区、比例区合わせて10議席ものぞめる状況――などがわかった。

 投票態度を明らかにしていない人が選挙区で約5割、比例区で約3割いるほか、20近い選挙区で最後の1議席をめぐり予断を許さない展開になっており、情勢は変わる可能性がある。

 民主が参院単独過半数を占めるには、前回2007年の当選と同数の60議席が必要だ。菅直人首相は目標議席について「54プラスアルファ」としているが、調査結果からは、連立を組む国民新党とあわせても過半数を割る可能性もある。

 29ある1人区で民主は香川、沖縄を除き公認候補を立てた。岩手や岡山など7選挙区で優位を固めたが、秋田や熊本など約10選挙区で自民と激しく競り合う。徳島では、新党改革も加わり、混戦から抜け出すのに懸命だ。

 民主は、12ある2人区では議席独占を狙ってほとんどの選挙区で2人擁立した。だが、自民と議席を分け合いそうな選挙区が目立つ。宮城で2議席を民主の2人と自民が争い、自民推薦の無所属も絡む激しい戦いになる一方、自民やみんなの党と争う静岡では共倒れになる可能性もある。大阪など3人区の5選挙区でも、前回獲得した9議席に届くか微妙だ。

 04年に19議席、07年に20議席を獲得した比例区は堅調で、19議席前後の見通し。

 自民は前回、1人区では6議席しか取れなかった。今回は群馬、山口など8選挙区で優勢だ。さらに島根などでやや先行する展開になっている。接戦の選挙区を含めて上積みを目指す。だが、3人区以上では思うように支持を伸ばせていない。2人擁立した3人区の千葉では1議席にとどまりそうで、5人区の東京でも1議席確保に懸命だ。

 比例区では、前回14議席を下回る11議席前後で、これまでの最低になりそうだ。

 みんなの党は千葉で議席獲得が有望になっているほか、東京、神奈川、愛知で当落線上で争う。2人区の兵庫で当選の可能性を残すなど、選挙区で4議席前後、比例区でも5議席前後を固め、さらに上積みをはかろうとしている。

 公明は東京や大阪で着実に組織を固め、やや優位な情勢になりつつあるが、比例区では6議席前後にとどまりそうで、改選11議席の確保は厳しい情勢だ。

 共産は東京で競り合っている。比例区では3議席前後の見通しで、改選議席4を確保できるかどうか。社民は比例区の1議席にとどまることもありえる情勢で、そうなると過去最低となる。

 新党改革たちあがれ日本と国民新は、それぞれ比例区で1議席得る可能性がある。

 朝日新聞社は終盤にもう一度、情勢調査を実施する。

http://www.asahi.com/politics/update/0625/TKY201006250549.html

これは朝日新聞の報道ですが、いろいろあまり良くない情勢ですね…

与党過半数割れの可能性が高いとは…

まあ、2人区で自民・民主で分け合うというのは基本的に想定内です。

むしろ、1人区で苦戦というのが曲者ですね…

山口、群馬で自民が優勢な情勢と言うのはそうだろうなと始めから思っていましたけどね。

でも、自民党は比例で過去最低の獲得議席になる見込みとは…


さて、比例では民主党は19前後の見通しと1人区の苦戦とは逆にまずますの出来。

社民党が2議席取れるか微妙な情勢ということは、

保坂展人氏の当選が微妙な情勢ということです!!

何だかんだ言って、普天間基地問題で基地反対派に対して株を上げたはずだと思ったら、

思った以上に伸び悩みそうで、非常によくない様子です。

ただでさえ、社民党内に組織力がある別の候補者がいるそうですし、何とかして挽回したいですね。

みんなの党が比例で5議席との見通しとなれば、後藤啓二氏が当選する可能性は

極めて高いと言わざるを得なくなるでしょうね…


もっとも、勝ち過ぎもそれはそれで嫌な感じがするのですが。



ここ数年は、自民党民主党の圧勝的な展開しか見てこなかったので、

この報道がどういう結果につながっていくのかはまだ分かりませんね…

とりあえず、新たな情報が出た時に改めてまた取り上げようと思います。




あと、東京選挙区でも気になる情報が。

ソースが夕刊紙というのが、ちょっとアレなんですけど、

小川敏夫氏が埋没しそうな情勢との情報があります。

蓮舫氏の方が上位というのは、私の予想通り。



まあ、朝日新聞の報道によれば、「蓮舫・小川敏氏が優勢」とのことで、

それを公明党竹谷とし子氏と自民党中川雅治氏が追う展開、

共産党小池晃氏とみんなの党の松田公太氏がその後を追って接戦のようです。



何だかんだいっても、選挙に関しては枝野幸男幹事長よりも、

小沢一郎前幹事長のほうが何枚も上手なのは火を見るより明らかだと思います。

政権交代前、自民党の支持母体だった団体を寝返らせたり、

幹事長を退いた今でも、地道に地方で業界団体を回っている。

おそらく小沢氏は選挙に勝ったら自分の功績で、負けたら菅体制のせいにするだろう。

私は小沢氏の人柄や手法などはあまり好きではないが、

小沢氏が選挙でどう巻き返すのか、注目したいと思っている。