都知事選まであと2週間

いよいよ24日に都知事選が公示されました。

4選を狙う石原慎太郎氏と、前宮崎県知事の東国原英夫氏、ワタミの渡邉美樹氏、共産党推薦の小池晃氏のほか、

泡沫候補としては、発明家のドクター中松氏、スマイル党のマック赤坂氏など、計11名が出馬。


ちょうどその頃、福島第一原発の事故の影響で東京都の水道から乳幼児基準値を超えた放射性物質が検出され、

その後、数値が基準値を下回りました。

良くも悪くも石原都知事の特徴である、思った言動をすぐに取る行動力を活かして、

金町浄水場で水道水を飲むパフォーマンスをして安全性をアピールしました。

それを皮肉交じりの称賛をもって見ていました。

目をつぶっていて、おいしそうにはとうてい見えませんでしたが…


一方、東国原氏がこのようなことを言ってます。

東国原氏、漫画やアニメを「規制しすぎると産業が縮小する」 
 
 「漫画やアニメをあまりに規制してしまうと、産業が縮小してしまうのではないか」――東京都知事選に出馬を表明した東国原英夫・元宮崎県知事は2011年3月23日、自由報道協会(仮)の記者会見に出席。過激な性表現を含む漫画やアニメの販売を規制する東京都青少年健全育成条例についてこのように語った。
 
 東国原氏はニコニコ動画の小野寺剛記者から「東京都青少年健全育成条例について賛成か、反対か。もし反対ならば、どのようにして条例を廃止していくのか」と問われると、「反対と賛成の中間の微妙な立場。条例がすでに通っている。あとは行政の中に入らないと判断材料がない」とした上で、
 
「(この問題は)コンテンツ・アニメ産業の経済という視点で語られるべき。あまりに規制してしまうと、産業が縮小してしまうのではないか。また、そうしたものに手を伸ばす・伸ばさないは、教育の問題なのではないか」

 
と述べた。さらに「可否を判断する審議委員会は本当に公正・公平な立場の方たちなのか。目に見える形で議論し、慎重な運用をしていくべき」とした。

http://news.nicovideo.jp/watch/nw44727

もちろん「産業が縮小しないなら規制してもいいということか」といぶかる意見ももちろんありますが、

慎重と解釈もできなくはありません。もちろん、賛成派も「慎重な運用」を主張しているのですが…

少なくとも、積極的に推進しているというわけではなさそうに思います。

委員会の公正・公平性について懐疑的なように思えますし。



なお、東国原氏には、こんな問題発言があると指摘されました。

東国原知事の「徴兵制」発言 ネットで賛否両論の大騒動

http://www.j-cast.com/2007/11/29013948.html?p=all

東国原知事「愛のムチ」論 完全否定したあの教授

http://www.j-cast.com/tv/2008/06/19022057.html


思い出しました。そういうこともありましたね… ある意味、石原氏よりも軽薄な発言です。

そういった発言があったことはかすかに記憶にあったのですが、一応承知の上です。


何も、私は「東国原氏は規制反対派」だと思っているわけではありません。

少なくとも、反石原というほど強固でないにせよ、石原路線と距離を置く可能性が高いと思っています。


確かに、石原都知事を落選させつつ、都条例反対派を当選させることが理想だと思います。

しかし、現実的に石原氏を落選させる可能性があるのは東国原氏の他になさそうです。


当選可能性が極めて低いことを承知の上で小池氏に入れるべきだという意見もあります。

「通るか通らないかより『無視できない値』を数字にするのはすごく大きい」とか、

当選させることはできずとも、規制反対票を誇示する必要があるという意見があります。

確かに一理あります。私もそう考えてはみました。


ただ、接戦だったらどうなるのでしょうか。断トツで差をつけられるならともかく、

接戦だったら確実に足の引っ張り合いになってしまいます。

接戦の結果、石原都知事4選を許すことになったら、反石原勢は確実に内ゲバを起こすことでしょう。

規制問題とは別に、反石原陣営の中には、

石原都知事を落選させるためであれば、他の2位以内に入れるべき」と考える人がいるのです。

私もこれに近い考えの持ち主です。

小池氏の票が伸びても、石原氏には蛙の面に小便をかけるようなものです。

石原都知事にひと泡吹かせたければ、当選を阻止すべきなのではないかと思ったわけです。


いい悪いは別として、選挙結果は(定数+1)位までの候補者に集中する傾向があります。

都議会民主党は渡邉氏を支援する方向ですが、私は小池氏の得票を下回ると予想します。

党を挙げての支援ではないですし、共産党は得票数の1割は固いですし。



情勢については、各メディアの世論調査の結果が出てくるはずですので、

それが投票行動に影響を与えると思います。

石原氏圧勝の情勢なら、小池氏の得票が伸びる可能性があるでしょうし、

接戦なら、反石原票は接戦の相手に流れると予想します。



いずれにせよ、もはや、どうあがいても石原都知事4選を阻止できないような情勢なら、

私も小池氏に入れる方向になると思います。

東国原氏が出馬表明する前は、私も小池氏以外にないと思っていましたよ。

最善の候補者ですし、何よりも、石原氏の当選を阻止できる可能性がある人は皆無なわけし…

あきらめにも似た感情なわけです。


とりあえず、まずは情勢を見なければ何とも言えません。



いずれにせよ、東京都の皆さん、必ず投票に行きましょう!!